ホッコータルマエはGI/JpnI・10勝の名馬へと成長(撮影:高橋正和)

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 7月25日(火)、26日(水)に北海道・新ひだか町の北海道市場で開催されるセレクションセール。選考委員会が定める「血統基準」によってふるいにかけられたのち、「実馬検査」をクリアした馬のみが集まる「選抜市場」に相応しい生産馬が顔を揃える。

 本稿では同セール出身の主な活躍馬を一部だけだがご紹介したい。

※馬名、落札年、落札金額(税込)

■ホッコータルマエ 2010年・1575万円

 ダート中距離で無類の強さを誇り、コパノリッキーやサウンドトゥルーと幾度となく名勝負を演じた。積み上げたGI/JpnI勝利数は歴代2位の10勝。史上初となる川崎記念3連覇を達成しており、毎年同レースが行われる日には記念レースが組まれる。

■ジャックドール 2019年・3456万円

 強靭な逃げ脚を武器に白星を重ね、21年9月の1勝クラスから22年の金鯱賞まで5連勝を飾る。その後、札幌記念で2つ目のタイトルを獲得し、今年4月大阪杯で待望のGI制覇。続く安田記念では初のマイル戦ながら5着に健闘した。

■ビッグアーサー 2012年・1102万円

 デビューは3歳4月と少々遅かったが、未勝利から準OPまで5連勝。OP入り後も重賞やオープン特別で好走を続け、16年の高松宮記念で重賞初制覇かつGIタイトルを獲得。引退後は種牡馬入りし、トウシンマカオやビッグシーザーを送り出している。

■アルクトス 2016年・2052万円

 ダートのマイル戦を中心に活躍し、19年のプロキオンSで重賞初制覇を飾る。同年の南部杯は2着だったが、20年には6番人気の伏兵評価を覆して勝利し、1分32秒7の日本レコードも樹立。さらに翌年には史上7頭目の同競走連覇を果たした。

 ほかにも天皇賞(春)で3年連続2着に入っているディープボンド、障害路線で大活躍したメイショウダッサイをはじめ、ミトノオー、エエヤン、ラーグルフなど活躍馬を挙げれば枚挙に暇がない。未来のスターホースが多数眠るセリ市に注目だ。