トーセンローリエの巻き返しに期待(撮影:小金井邦祥)

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 17年の勝ち馬アエロリット、18年の勝ち馬ディアドラをはじめとして、夏のローカルGIIIにしてはメンバーが揃うことが多い牝馬限定重賞。札幌は比較的コーナーが緩く、かつ平坦なコースであるから、他のローカルと比べると紛れが少なく地力がものを言いやすい。

1.前走敗れた馬が巻き返す

 札幌開催だった直近10回で、前走1着馬は[3-1-0-24]で複勝率14.3%と苦戦傾向。対して、前走6着以下だった馬は[4-5-5-58]で複勝率19.4%。特に前走GIで敗れていた馬が巻き返してくるケースが多い。

2.軸は4歳以下から

 札幌開催だった直近10回で、3歳馬は連対率21.4%、4歳馬は20.0%なのに対し、5歳馬は12.0%、6歳馬は11.5%。5歳以上の馬も3着に絡んでくるケースは多いのだが、軸は4歳以下から選ぶのが良さそう。

3.開幕序盤のスピード勝負

 昨年の覇者テルツェットはダービー卿CTを制した実績があり、20年の覇者レッドアネモスはそれまでにマイルで2勝、19年の覇者ミッキーチャームは阪神牝馬Sの勝ち馬、17年の覇者アエロリットはNHKマイルCを制していた。開催序盤に行われるため基本的にはスピード勝負となり、より短い距離に実績がある馬が活躍傾向。

 トーセンローリエは前走の桜花賞で18着と大敗を喫したが、初重賞がGIで結果的にはハードルが高かった印象。それまでマイル以下で3連勝していたようにスピード能力は確かであり、復帰のここで改めて期待したい。