中京記念に出走予定のメイショウシンタケ(撮影:高橋正和)

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 今週の日曜日は、中京競馬場で中京記念(GIII)が行われます。

 昨年の中京記念は6番人気のベレヌスが勝利し2着には10番人気のカテドラルが入り、三連単は14万円を超える波乱となりました。さらに3年前は18番人気のメイケイダイハードが勝ち、2着と3着にも人気薄が入った事で三連単の配当は330万円を超える大波乱となっています。

 ただし、昨年は小倉開催でしたし3年前は阪神で開催されていました。今年は4年ぶりの中京開催となります。その4年前は3番人気、6番人気、1番人気が上位に入り比較的平穏な決着となっています。中京に舞台を移す今年は順当に決まるのか、波乱が起こるのか判断が難しいところではないでしょうか。

 そんな難解な一戦に今年は16頭が出頭を予定しています。上位人気が予想されるのは中京芝1600mで2戦2勝と底を見せていないルージュスティリア、前走ヴィクトリアマイル(GI)で4着と好走したディヴィーナ、21年のアーリントンC(GIII)勝ち馬のホウオウアマゾン、今回の出走馬の中で唯一のGI勝ち馬ダノンスコーピオンなどがいます。

 ほかにも今年1月のニューイヤーS(L)を勝利したウイングレイテストや22年毎日杯(GIII)2着馬のベジャール、22年フィリーズレビュー(GII)勝ち馬のサブライムアンセムなども出走を予定しています。

 はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆重賞未出走も能力は十分通用

 今週の中京記念でAIが本命に抜擢したのは、人気薄が予想されるメイショウシンタケでした。

 週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転しメイショウシンタケに高評価が与えられました。

 メイショウシンタケは今年3月の戎橋S(3勝クラス)を勝ってオープン入りを果たしています。これまで重賞へ出走した経験はありませんが、前走の米子S(L)では見事な差し切り勝ちを収めています。

 その米子Sではラインベックやウイングレイテスト、ラセットなど重賞で好走した経験を持つ馬が出走しており、それらの馬を相手に勝利している事からメイショウシンタケは重賞でも十分通用する能力の持ち主である事が分かります。

 また、前走の米子Sはサマーマイルシリーズの初戦に組み込まれており、そこで勝利したメイショウシンタケが現在サマーマイルシリーズのトップに立っています。今回の中京記念はサマーマイルシリーズの第2戦となっています。

 ここで勝利する事が出来ればサマーマイルシリーズのチャンピオンにグッと近づきますし、メイショウシンタケ陣営にとっては力が入る一戦でしょうし、相当な仕上げを施し挑んでくるであろう事も好走を後押しするひとつの材料で好勝負になって何ら不思議はないはずです。