ディヴィーナの好走に期待(c)netkeiba.com

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 今週は中京記念が行われます。NHKマイルCの覇者ダノンスコーピオンやヴィクトリアマイルで4着に入ったディヴィーナなど好メンバーが揃いました。このレースに出走を予定している有力馬について馬場や馬体といった視点を中心に解説していきたいと思います。

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 前回の谷川岳Sは半年ほどレース間隔が空いての臨戦でしたが、馬体はきっちりできていましたし、トモの張りなんかも素晴らしかったと思います。惨敗の原因は道悪でしょう。好走歴もありますが、基本的には手先が軽くて柔らかい馬なので合わないと思います。今回も3か月ほどレース間隔が空きましたが、全く問題なく仕上がっていて、筋肉の張りも上々です。マイルよりももう少し長いところの方が合いそうな馬体ですが、能力でここも好走は可能です。

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 ぱっと見で太く見えるくらい腹袋がしっかりしていますが、周辺の筋肉の張りや皮膚の薄さを見ると、これは体型で、全く太くないと思います。肩回りやトモなど立体感が出て非常に良くなっていますし、飛節の力強さも目立ちます。パワータイプで時計勝負よりもある程度時計のかかる馬場の方が良いでしょう。ただ、過去の成績や蹄の形状からはあまり道悪が合わないかもしれません。クッション値の低い良馬場がベストでしょう。

ダノンスコーピオン

 この4走は悪い着順が続いていますが、馬体からはこんなに負けると思えない印象です。今回は無駄肉が取れて背中のラインが強くなった印象です。59キロがカギになりそうですが、変わり身があっても良いと思います。

ディヴィーナ

 無駄肉のない馬体で、牡馬だとごつくなり過ぎるモーリス産駒のウィークポイントがうまく消えている印象です。今回はトモの張りが非常に良くなって、素晴らしい仕上がりと言えるでしょう。道悪でも対応できるタイプですが、良馬場で時計が速い方が合うでしょう。今の中京にはぴったりと言えます。ハンデも手ごろで、好走確率は非常に高いと思います。

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 オーストラリアのオールエイジドS7着以来のレースですが、筋肉量が増してパワーアップしているとすら思える馬体です。若干の余裕はありますが、追い切りで仕上がる範囲だと思います。筋肉の質もいかにも柔らかそうで、このデキならいきなりの好走も可能でしょう。

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 父譲りのバネ感が非常に目立つ馬体。前走は人気薄での勝利でしたが、フロックではありません。今回も仕上がりが良く、筋肉の柔軟さや飛節のバネ感が目立ちます。今の中京の馬場も合っていそうで、ここも好走は十分可能です。

【総括】

 現状ではハンデが楽なこともあり、週末も晴れそうなのでディヴィーナで堅いと考えています。他にも写真がないところでルージュスティリアなどもいますので、そのあたりは追い切りなどを見て考えたいと思います。

(文・古澤秀和)