きょう26日、気象庁は「奄美地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。平年より3日早く、昨年より4日遅い梅雨明けです。

奄美地方が梅雨明け

きょう26日、気象庁は「奄美地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。

平年(6月29日ごろ)より3日早く、昨年(6月22日ごろ)より4日遅い梅雨明けです。

奄美地方では、今年は5月18日ごろに梅雨入りし、およそ5週間後に梅雨明けを迎えました。梅雨入り直後は大雨となったものの、その後は梅雨の晴れ間も多くなりました。しかし、6月とともに梅雨の最盛期〜梅雨末期の大雨が続き、奄美地方では2日連続で線状降水帯が発生(6月19日〜20日)するなど記録的な大雨となりました。特に、ここ10日間は平年の2倍〜4倍の雨量を記録しました。

梅雨期間降水量(5月18日から6月25日まで)(速報値) 】
地点名    降水量(ミリ) 平年値(ミリ)
名瀬     757.5     524.9
沖永良部   770.0    383.3

梅雨は季節現象であり、梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。なお、梅雨入り・梅雨明けの発表は速報値で、春から夏にかけての天候経過を考慮して再検討され、見直されることがあります。

この先 夏空・真夏日・熱帯夜続く

向こう一週間は高気圧に覆われて、おおむね晴れる見込みです。夏至直後の強い日差しが照り付け、最高気温は30℃以上の真夏日が続く見込みです。また、夜も気温が高く、熱帯夜(夕方から翌日の朝までの最低気温が25℃以上になる夜)の所が多いでしょう。

厳しい暑さになりますので、梅雨明け直後の熱中症には、十分ご注意ください。

熱中症の応急処置のポイント

熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。