M2 Ultra搭載「Mac Studio」レビュー ゲーマーも注目すべき“小さく静かな高性能”
手のひらに載るほどコンパクトで軽いのに驚くほど高性能、と話題になったアップルの小型デスクトップPC「Mac Studio」が、先日のWWDCで早くもモデルチェンジしました。今回の改良の目玉は、プロ向けの超高性能デスクトップPC「Mac Pro」と同じ最新&最速のM2 Ultraチップを搭載できること。8K動画編集などの重たい処理も静かなままこなし、クリエイターや写真愛好家のクールでデキる相棒となりそうです。さらに、新しいmacOSがリリースされる秋以降は、熱心なゲーマーにとっても注目の存在になる可能性があります。
6月13日に販売が始まる小型デスクトップPC「Mac Studio」。最新&最速のM2 Ultraチップを搭載しても“小さく静かな高性能”の印象は変わらない。スマートに作業を進めたいクリエイターだけでなく、この秋は熱心なゲーマーも気になる1台になりそうだ
処理性能は大幅に高まったが、静粛性はそのまま
Mac Studioは、小型デスクトップ「Mac mini」2台分ほどの厚みのボディに高性能のアップルシリコンチップと排熱システムを搭載した高性能モデルです。2022年3月にM1 UltraやM1 Maxチップを搭載してデビューしましたが、早くも世代交代となりました。
最大の変更点は、タワー型ボディのMac Proと同じ最新のM2 UltraやM2 Maxチップを搭載できること。M2 UltraはM2 Maxを2つつなげた構成で、M2 Maxの2倍の処理性能を持ちます。新しいMac Studioは、従来のM1 Ultra/Max搭載モデルから内部の排熱処理システムの構造は改良されている可能性はありますが、本体のサイズは従来と同じままで、定評のあるコンパクトボディを維持したままパフォーマンスを大幅に高めたのは驚かされます。
シンプルな外観は従来モデルから変わりない。正面にThunderbolt 4端子やSDカードスロットを備えるのが意外に便利
今回、24コアCPU/76コアGPUのM2 Ultra搭載モデルを試用し、Final Cut Proの体験版で8K/30p動画の再生や異なるフォーマットへの書き出しを実行してみました。本体後部の排気口から暖かい排熱がわずかに出てくるものの、耳を近づけてもファンの音は聞こえるか聞こえないか程度に抑えられ、フォーンという耳障りな音を立てることはありませんでした。
背面の端子類はM1 Max/Ultraチップ搭載の従来モデルと同じ。メッシュの部分から排熱が出てくる
底面から給気する構造も継承する
クリエイターのみならず、ゲーマーも注目の存在に
あまりある処理性能の高さは、動画編集やデジカメ写真のRAW現像、CG作成など、さまざまな重たい処理をこなすクリエイターの作業効率を高めてくれます。「とにかく時間が惜しい」「作業をテキパキこなしたい」と考えるクリエイターにとって、よき相棒となりそうです。
MacBook Proのパフォーマンスでは物足りないと感じるクリエイターにとって、よき仕事道具となりそう
クリエイター以外に、ヘビーゲーマーに向く1台にもなりそうです。Macはゲームの印象が薄いものの、次期OSのmacOS SonomaにはWindows版のゲームソフトを移植しやすくする「Game Porting Toolkit」が備わることから、OSがリリースされる秋ごろから重量級ゲームのMac版が続々と登場する可能性があります。「WindowsのゲーミングPCよりも圧倒的にコンパクトで静か、しかも光らないのがいい」と考えるゲーマーの注目を集めることでしょう。
USB Type-C接続のモバイルディスプレイや小型キーボードを使えば、ここまでミニマムなシステムにできる。場所を取りたくないゲーマーにとっても魅力的な製品になりそうだ
新しいMac Studioの価格は298,800円からで、最安でも100万円を超えるMac Proとは異なり現実的に購入できる価格となっています。iMac ProやインテルCPU搭載のMac Proなど、かつてのハイエンドモデルから乗り換えると、性能の高さや優れた静粛性に大きなインパクトを受けそうです。
処理性能は大幅に高まったが、静粛性はそのまま
Mac Studioは、小型デスクトップ「Mac mini」2台分ほどの厚みのボディに高性能のアップルシリコンチップと排熱システムを搭載した高性能モデルです。2022年3月にM1 UltraやM1 Maxチップを搭載してデビューしましたが、早くも世代交代となりました。
最大の変更点は、タワー型ボディのMac Proと同じ最新のM2 UltraやM2 Maxチップを搭載できること。M2 UltraはM2 Maxを2つつなげた構成で、M2 Maxの2倍の処理性能を持ちます。新しいMac Studioは、従来のM1 Ultra/Max搭載モデルから内部の排熱処理システムの構造は改良されている可能性はありますが、本体のサイズは従来と同じままで、定評のあるコンパクトボディを維持したままパフォーマンスを大幅に高めたのは驚かされます。
シンプルな外観は従来モデルから変わりない。正面にThunderbolt 4端子やSDカードスロットを備えるのが意外に便利
今回、24コアCPU/76コアGPUのM2 Ultra搭載モデルを試用し、Final Cut Proの体験版で8K/30p動画の再生や異なるフォーマットへの書き出しを実行してみました。本体後部の排気口から暖かい排熱がわずかに出てくるものの、耳を近づけてもファンの音は聞こえるか聞こえないか程度に抑えられ、フォーンという耳障りな音を立てることはありませんでした。
背面の端子類はM1 Max/Ultraチップ搭載の従来モデルと同じ。メッシュの部分から排熱が出てくる
底面から給気する構造も継承する
クリエイターのみならず、ゲーマーも注目の存在に
あまりある処理性能の高さは、動画編集やデジカメ写真のRAW現像、CG作成など、さまざまな重たい処理をこなすクリエイターの作業効率を高めてくれます。「とにかく時間が惜しい」「作業をテキパキこなしたい」と考えるクリエイターにとって、よき相棒となりそうです。
MacBook Proのパフォーマンスでは物足りないと感じるクリエイターにとって、よき仕事道具となりそう
クリエイター以外に、ヘビーゲーマーに向く1台にもなりそうです。Macはゲームの印象が薄いものの、次期OSのmacOS SonomaにはWindows版のゲームソフトを移植しやすくする「Game Porting Toolkit」が備わることから、OSがリリースされる秋ごろから重量級ゲームのMac版が続々と登場する可能性があります。「WindowsのゲーミングPCよりも圧倒的にコンパクトで静か、しかも光らないのがいい」と考えるゲーマーの注目を集めることでしょう。
USB Type-C接続のモバイルディスプレイや小型キーボードを使えば、ここまでミニマムなシステムにできる。場所を取りたくないゲーマーにとっても魅力的な製品になりそうだ
新しいMac Studioの価格は298,800円からで、最安でも100万円を超えるMac Proとは異なり現実的に購入できる価格となっています。iMac ProやインテルCPU搭載のMac Proなど、かつてのハイエンドモデルから乗り換えると、性能の高さや優れた静粛性に大きなインパクトを受けそうです。