マンCが悲願のCL初優勝! ロドリ弾でインテルを下す、イングランド2クラブ目のトレブル達成

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 チャンピオンズリーグ(CL)決勝が10日に行われ、マンチェスター・C(イングランド)とインテル(イタリア)が対戦した。

 今シーズンの“欧州王者”が決定する。決勝まで駒を進めたのはクラブ史上初のCL優勝を狙うマンチェスター・Cと、13シーズンぶりの“ビッグイヤー”を掲げたいインテルだ。マンチェスター・CはグループGを首位通過すると、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)でライプツィヒ(ドイツ)を2戦合計8−1で、準々決勝ではバイエルン(ドイツ)を2戦合計4−1で撃破。準決勝では昨季と同様にレアル・マドリード(スペイン)と対戦し、2戦合計5−1と“リベンジ”を達成した。ジョゼップ・グアルディオラ監督体制7年目の今シーズン、2シーズンぶりにファイナルへ進出を果たし、クラブ史上初となる欧州の頂点を狙う。

 対するインテルは、グループCをバイエルン(ドイツ)に次ぐ2位で通過。ラウンド16でポルト(ポルトガル)を2戦合計1−0、準々決勝でベンフィカ(ポルトガル)を2戦合計5−3で下した。準決勝ではミラン(イタリア)との“ミラノ・ダービー”を2戦合計3−0で制し、13シーズンぶりに決勝戦へと辿り着いた。最後にCLを制したのは2009−10シーズン。ジョゼ・モウリーニョ監督に率いられた当時のチームは、ディエゴ・ミリートの2ゴールでバイエルンを2−0で破った。前身大会のチャンピオンズカップ時代を含め、クラブ史上4度目の優勝を狙う。

 運命の一戦に向けて、マンチェスター・C、インテルともに盤石の布陣をスターティングメンバーにチョイス。マンチェスター・Cはルベン・ディアス、ケヴィン・デ・ブライネ、アーリング・ハーランドらが先発に並んだ。対するインテルはアレッサンドロ・バストーニ、ニコロ・バレッラ、ラウタロ・マルティネスらが入っている。

 トルコ・イスタンブールの『アタテュルク・オリンピヤト・スタドゥ』にてキックオフを迎えた一戦は立ち上がりの5分にマンチェスター・Cにチャンスが生まれる。ペナルティエリア右でボールを受けたベルナルド・シルヴァがカットインから左足を振り抜くも、シュートは曲がりきらずに枠の外へ、対するインテルは20分、マルセロ・ブロゾヴィッチがL・マルティネスとのポストプレーからミドルシュートを放ったが、クロスバーの上へと外れた。

 27分にはマンチェスター・Cにこの日最初の決定機が到来。ロドリからの縦パスを受けたイルカイ・ギュンドアンがダイレクトで落とすと、デ・ブライネがスルーパスを送る。抜け出したハーランドが左足フィニッシュに持ち込んだが、ここはGKアンドレ・オナナが立ちはだかった。続く29分にはデ・ブライネが左カットインから右足で狙ったものの、シュートはハカン・チャルハノールにブロックされてGKの正面へと向かった。

 徐々にシュートの本数を増やしていったマンチェスター・Cだったが、29分にはアクシデントが発生。接触と関係ないシーンでデ・ブライネが足を痛めてしまう。1度はピッチに戻ったものの、7分後の36分にプレー続行不可能のサインを出し、フィル・フォーデンとの交代でピッチを後にした。デ・ブライネは2シーズン前の決勝でも負傷のため試合途中にピッチを退いており、またもファイナルで悔しい経験をすることとなった。前半はこのままスコアレスで終了している。

 後半に入っても試合の様相は変わらず、決勝独特の緊張感を纏いながら時間が進んでいく。59分にはマンチェスター・Cの連携ミスからL・マルティネスがシュートチャンスを迎えたものの、ここはGKエデルソンが好判断を見せてゴールを許さない。

 試合の均衡が破れたのは68分。マンチェスター・Cは背後からマヌエル・アカンジがボールを持ち運ぶと、ニアゾーンのスペースをスルーパスを送る。抜け出したB・シルヴァが中央へ折り返したボールはニアサイドでブロックされたものの、ペナルティエリア内のスペースにこぼれたボールにロドリが反応。狙い澄ました右足シュートがゴールネットを揺らし、マンチェスター・Cが先手を取った。