「紙」にこだわってきたコクヨが作るこだわりの「ペン」とは
コクヨといえば、キャンパスノートやルーズリーフ、測量野帳など“紙”にこだわっている文具メーカーとして有名です。近年ではペンと紙の相性を考慮して、書き心地の異なるノート「PERPANEP(ペルパネプ)」を発売し話題を呼びました。
現在ビジネスなどで必要なアウトプットはほとんどがデジタルですが、その思考やアイデアを下支えする手書きの作業の重要性は変わっていません。こうした“書く”作業の心地よさにこだわって多くの紙を開発してきたコクヨが、今度はペンを開発。
書くこと自体が楽しくなるような書き心地と表現力を備えたペンとして、WPシリーズと銘打って2種類のペン「ローラーボール」(4400円 5月28日現在)、「ファインライター」(受付終了)をMakuakeにて先行予約受付中です。
「ファインライター」は砲弾型の樹脂製チップのペン先となっており、内部は微細なスリットが入っていて毛細管現象でインクがすばやく染み出す仕組み。そのため、なぞるだけで紙にインクが吸い込まれるような軽くてなめらかな書き心地を実現しており、文字以外にもイラストや図形を描く用途にも適しています。
砲弾形状のため均一に書くこともできますが、わずかにしならせることもできるため、筆圧によって線幅に強弱をつけたり、日本語を書く際に重要なトメ・ハネ・はらいなどの抑揚を上手く表現することも可能です。また、ペンを寝かせた状態でも紙に書き込みできるなど鉛筆に近い筆記感も楽しめます。
「ローラーボール」はペン先のボールでインクを転写する「ボールペン」ですが、通常の水性ゲルインクボールペンのインクよりも、大幅に粘度が低くシャバシャバしたインクを採用。これにより、筆記時にインクがたっぷりと出て、まるで水の上を滑るかのように摩擦の少ない書き心地を実現。上下左右の方向を問わず自在にペンを動かしやすくなっています。
また、インクの変更により排出機構も軽くなるよう構造を見直しており、通常の水性ゲルインクボールペンで用いられるような微小なばねを使わず、チップ内にインクを導く繊維芯を持つような機構に変更しており、ペンの自重だけで滑るように書くことが可能です。加えてペン先のボールの出量を多くすることで、ボールペンでありながらペンを寝かせた状態でも筆記できるところもポイント。速く書いて細くしたり、ゆっくり書いて太くしたりなど線幅を変えるなど表現の幅も広がっています。
いずれのペンもインクの色は、万年筆に広く用いられている美しいブルーブラックを採用。ファインライターは顔料インク、ローラーボールは染料インクを使用しており、わずかな色味の違いも楽しめます。
ボディにもこだわっており、すぐに書き出せるよう開閉しやすいパッチン嵌合を採用。グリップ部分は三角の平面がペン先まで続くことで、ペンの寝かせ具合や指の位置を変更しても、握りやすさが代わらないよう工夫されています。
キャップと本体軸はアルミ無垢材から切り出しており、上品なマット仕上げを施しておりほどよい高級感を演出。クリップはシンプルながらも胸ポケットなどにしっかり挟めるばね式となっています。書く体験を心地良く快適にしてくれるペンを使えば、アナログなメモやアイデア出しの効率が上がること間違い無しでしょう。
今後、一般販売も計画されているそうなので、今回逃した人も手にするチャンスはあるかも。
>> Makuake
<文/&GP>
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