料理人のズボラ飯! 手間をかけずに本格的な味「カルボ飯」の超簡単レシピ
飲食店経営者歴14年目、料理人歴20年目の岩野上幸生(いわのうえ・こうせい)氏が発信するYouTubeチャンネル『飲食店独立学校/こうせい校長』。今回は、パックのご飯を使った超最強ズボラ飯「カルボ飯」の作り方を解説する。
この記事はYouTube配信「【料理人の裏側】禁じ手を使います。結局こう言うのが旨い。カルボ飯」から、ライブドア社の自動書き起こしツールによって生成されています。
はじまり
おはようございます。幸せに生きると書いてこうせいです。今日は、パックご飯を使った超最強のズボラ飯「カルボ飯」を作っていきたいと思います。
普段忙しかったりすると、なかなか料理に手間をかけられないと思いますので、その時は無理をせずにレトルト食品とかうまく使うといいと思います。はい。それでは早速作っていきましょう!
パックご飯の超最強ズボラ飯「カルボ飯」の作り方
ボールの下に濡れ布巾などを敷くことによって、滑らずに安定して作業することができます。調味料(牛乳50g・生クリーム10g・コンソメ3g・塩1g・砂糖3g)を、あらかじめ合わせておきます。
パックご飯(1P)を開けたら、レンジで温めていきます。500Wで2分と記載されていますが、2度加熱をするので、少し早めの1分半ぐらいに温めていきます。
加熱しすぎると米の水分が蒸発しすぎて硬くなったり、米が調味料の水分を吸いすぎて柔らかくなりすぎるので、お気をつけください。
[豆知識]どうしてパック飯をレンジにしたら食べられる?
なぜ、パックご飯をレンジにしたら食べられるようになるのか、分かりますでしょうか? パックご飯は、あらかじめ炊いたご飯を包装した物になります。腐りにくくするために殺菌処理を施しています。
お米に水を加えて加熱すると、デンプンがのり状になります。これを「糊化」もしくは「アルファ化」と呼んだりします。つまり、食べられる状態になります。
アルファ化した米は、デンプンの分子の間に水の分子が均一に分散した状態になります。逆に、冷めていくと均一に分散していた水の分子が表面ににじみ出てきます。水が表面に滲み出ることを「離水」と呼び、このような現象を「デンプンの老化」と呼んだりします。
この生デンプンに近い老化デンプンの状態ですと硬くなったりして、食べた時にうまく消化できません。
老化デンプンは、再度加熱することで固化デンプン。つまり、食べれて消化できる状態にすることができます。これがパックご飯の仕組みになります。
温まりましたら、あらかじめほぐして混ぜやすい状態にしておきます。
問題なくご飯が温まっているか味見していきます。米に火が入りすぎていないかなど、様々な角度から確認しないといけないので、決してふざけたりしないでください。
調味料を入れて混ぜていきます。卵を入れるくぼみを作っておきます。
卵は冷蔵庫から取り出したばかりのものを使うと、火が入るまでに時間がかかって、その間はご飯が水分を吸って柔らかくなりすぎたり、表面がパサパサになったりするので、できれば常温に戻した卵を使っていきます。冷蔵庫から出したばかりだと5℃前後になります。
ちなみに厚生労働省の日本薬局方では、常温は15〜25℃で、室温は1〜30℃となっていますが、料理においての常温と室温は基本的に同じ意味で、温度は15〜25℃で捉えてもらっても大丈夫だと思います。
卵を乗せたら、ベーコンを手でちぎって乗せていきます。手でちぎって入れると洗い物も少なくて済みますし、見た目が機械的にならずに美味しそうに見えたりします。
レンジで食材が温まる理由は、レンジからマイクロ波を出すことで、食材の水分が振動し、振動することで摩擦熱が生まれ温まるという仕組みになっています。
このマイクロ波は、食材の表面を貫通することができるので、短時間で食材を温めることができます。ですので、レンジでゆで卵を加熱すると、卵黄から水蒸気が発生し、逃げ場をなくして爆発したりします。
目玉焼き状態ですと、卵黄がむき出しになっているので大丈夫だとは思いますが、念のため爪楊枝で卵黄と卵白の表面に穴をあけておくことで水蒸気を逃げやすくしておきます。
ラップは、上から下まで均一に力を入れると切れにくくなるので、上のほうを1点に力を入れてスムーズに切っていきます。ラップはふわっとしておくことによって、温め終わった時にラップで食材が押しつぶされなくなります。
一応、爪楊枝を使って水蒸気が逃げる穴を作っておきます。水蒸気が逃げる穴を作っておかないと冷めたときにラップが凹んで食材が押しつぶされたりします。
[豆知識]ラップがレンジを開けた瞬間に凹む理由
ちなみにレンジを開けた瞬間に、ラップが凹む理由は、穴を開けずにピチッとラップをしてレンジで加熱した時に食材に含まれている水分が蒸発しようとして気体の水蒸気に変わります。
水が水蒸気に変わる時、体積は約1,700倍に膨らみます。この水蒸気が空気と共に外に出ようとする時にラップが膨張します。
一見ラップをピタっとしているので、完璧に密閉しているように見えるんですけど、実は隙間から水蒸気と空気が少しずつ抜けています。
容器の中の空気がある程度抜けた状態で、温めが終わってレンジを開けると、外気で冷やされた水蒸気が水に変わって体積が約1,700分の1に縮むので、このラップが凹むという理屈になっています。
500Wで3分半〜4分半ぐらい様子を見ながら、お好みの半熟具合まで火を通していきます。
いい感じで火が入りましたら、お好みの粉チーズ、ブラックペッパー・乾燥パセリをかけて、最後にバターを乗せたらパックで作るカルボ飯の完成でございます。冷めていくほどお米が水分を吸収するので、温めましたらお早めにお召し上がりください。
ちなみに、人をダメにする旨さに仕上がっております。いや〜めちゃくちゃ旨そうですね、いただきます。いやっ〜旨ぁ! 気付いたら無心になって全部食べてしまいました。
このレシピめちゃくちゃ簡単なんですけど、気軽に本格的な味を楽しめるので、ぜひ一度作ってみてください。
あとは何といっても容器をそのまま捨てられるので、余分な洗い物が増えずに時短に繋がって最高に楽できます。ちなみに、こちらのご飯はサトウのご飯の案件ではございません。いやー、今日もめちゃくちゃ美味しかったです。ごちそうさまでした。
それでは、パックで作るカルボ飯いかがだったでしょうか? 最近、自分自身を大切にしていますでしょうか? 自分の扱われ方は自分をどう扱うかで決まると思っています。自分を大切に扱っている人は、他人からも大切に扱われますし、逆もまたしかりです。
無理な仕事を受けすぎていませんか? 息抜きはできていますか? ちゃんと毎日よく寝ていますでしょうか? 人生を一生を共にするのは自分自身ですので、まずは自分自身を大切にしてくださいね。
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