就任後初連敗…清水・秋葉監督「監督一人ヘボだった」と自責も「やられっぱなしの男ではない」

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 明治安田生命J2リーグ第17節が21日に行われ、FC町田ゼルビアと清水エスパルスが対戦。試合終了直前のラストプレーでチャン・ミンギュが劇的ゴールを決めた首位の町田が2−1で勝利し、3連勝で6戦負けなしとした。

 清水は4月に秋葉忠宏監督が新指揮官に就任。以降は大勝含め、順位を上げてきた。しかし前節で就任後リーグ戦初の黒星を喫すると、そのまま連敗となった。秋葉監督は「アウェーまでこれだけのサポーターに駆け付けていただき、最後までともに戦ってくれ、声援を送ってくれた中で、期待に応えられなかった。選手も最後の最後までファイトして勝ち点3を目指した中で、監督一人がヘボだっただけに、勝ち点3を逃す、勝ち点1も持って帰れなかった。今日は僕自身の采配の問題」と、自身を攻めた。

 特に秋葉監督が悔いたのは、試合終盤に向かっていく中、勝ち越し点を狙ってシステムを中盤ダイヤモンド型にしたこと。「勝ち点3を取りに行った、欲張ってしまった中で、あれだけ(相手に)ポストを叩かれるシーンが続いていました。やはりそれが良くなかった。ダイヤモンドにしたからチャンスを作れたのかと言ったらそうではなかったですし、もっと最適解が絶対にあったはずです。前に人数を割いた分、1ボランチになり、その脇が空いてしまった。あとは監督が勝ち点3を欲張りにいくからこそ、選手も切らずに繋ごうとしてしまった。選手も意図を感じ取っていたと思いますから、だからこそああいうプレーを選択させてしまった」と振り返った。

 秋葉監督は自身を責めたが、フル出場した清水MF乾貴士は「監督はそう言ってくれますけど、やっているのは選手。最後のミスなんかはフォーメーションがどうという問題ではないので。最後のミスだけでなく、原因はいっぱいありますし、自分もイージーミスが多かったので、そこを見つめ直してやっていきたいです」と自責の念を口にし、「自分たちのイージーなミスから2失点。反省しないといけないですし、そういうところを変えていかないと本当に強いチームなれないので、みんなでもう一度見つめ直して」と続けている。

 連敗から再び勝利を取り戻すため、秋葉監督は「まずはチームとして90分どうマネジメントするかの最適解。それが交代メンバーなのか、システムなのか、組み合わせなのかを含め、ゲームをこなしながらで、正直今はわからない状態で。(連戦で)なかなかトレーニングができない中、早くこの答えを見つけていく」ことが必要と話し、「もっと精進して成長して、これだけのサポーター、選手に見合うだけの指導者になれるように、またやっていきたいと思います。ただ、僕はここで終わるような指導者ではありませんし、やられっぱなしの男ではないので、必ずここから歯を食いしばって、何とかしてJ1に昇格して見せようと思っていますし、今日これだけ戦ってくれた選手、ファン・サポーターファンに報いることができる、しっかりとした指導者になれるようにやっていきたい」と決意している。

【動画】町田、ラストプレーで劇的決勝弾!

アディショナルタイムの勝ち越しゴール🔥

🎦 ゴール動画
🏆 明治安田生命J2リーグ 第17節
🆚 町田vs清水
🔢 2-1
⌚️ 90+6分
⚽️ チャン ミンギュ(町田)#Jリーグ#町田清水 pic.twitter.com/jWt0d8ljEH— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) May 21, 2023 アディショナルタイムの勝ち越しゴール🔥

🎦 ゴール動画
🏆 明治安田生命J2リーグ 第17節
🆚 町田vs清水
🔢 2-1
⌚️ 90+6分
⚽️ チャン ミンギュ(町田)#Jリーグ#町田清水 pic.twitter.com/jWt0d8ljEH— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) May 21, 2023