春の交通安全県民総ぐるみ運動について、12日は飲酒運転による交通事故を重点的に防ぐ強化日です。

 厳罰化などで事故は年々減少していますが、いまだに重大な事故に直結する飲酒運転が後を絶たちません。

 宇都宮市では12日、飲酒運転を根絶しようと警察官らがアーケード街の店をまわり注意を呼びかけました。

 県警察本部によりますと、県内で2023年に入ってから発生した飲酒運転が原因の人身事故は4月末までに20件発生し、そのうち1人が死亡、22人がけがをしています。

 こうした状況を踏まえ、酒類を提供する店にも飲酒運転の根絶に協力してもらおうと、宇都宮中央警察署の警察官3人と市の職員4人が宇都宮市のオリオン通りにある飲食店をまわりました。

 店で酒を飲んだ客の運転が発覚すると、酒類を提供した店側も責任を問われ、懲役刑または罰金が科せられることが法律で定められています。

 警察官は、飲酒運転を防ぐためのポスターやシール、それにトイレットペーパーを配りながら、来店した客に車を運転するかどうかや帰宅の方法などを確認するよう店に呼びかけていました。