バイクとの相性バツグン!至極のツーリングキャンプ【最旬!バイクライフ】
【最旬!バイクライフ】
いまバイク乗りの中でキャンプツーリングが大ブームになっている。キャンプが楽しいのはもちろんだが、行き帰りの道中も、景色を見たり風を感じたりと楽しく走れるので、バイクとキャンプの相性はバツグン。そんなキャンプツーリングを満喫している白石さんに、その魅力を語ってもらった。
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■キャンプギアは重くてもいいから、コンパクトになるものがオススメ
横浜のアウトドアショップmyXでバイヤーを務める白石望さん。両親の影響で幼少期からアウトドアに親しんできたベテランキャンパーの彼が、愛してやまないもうひとつの趣味がバイクだ。5年前に購入した愛車のBMW R nineTは、間近で見ても新車と見まごうほどの美しさで、オーナーの愛情の深さがうかがえる。
「バイクは走るのもいじるのも好きですね。自宅にはもう1台1994年製のヤマハ SRも持ってます。かなりヤレた状態で入手したんですけど、当時の純正カラーのタンクやパーツをいまコツコツ集めていて、少しずつレストアしているところなんです。
R nineTはカスタムベースとしておなじみなんですけど、僕にとってはむしろノーマルの方がカッコよく思えましたね。一度はマフラーを換えてみたんですけど、結局元に戻しちゃいました(笑)」
現在はハンドルをアップライトなものに交換し、シートをスクランブラー仕様にするなどライトなカスタムに留め、ノーマルに近いスタイリングを楽しんでいる。これまではオフロードバイクやスクランブラー(にカスタムしたW650)を中心に土臭いバイクを所有してきた白石さん。しかし愛車がリッターマシンに替わった現在も、スニーカーで砂利のキャンプサイトにさらりと乗り入れたりと、力の抜けたバイクとの付き合い方は変わっていない。
「このバイクは車重がそれなりにあるので、荷物を積載してもフラつかないし、安定感があって疲れにくいんです。それでいて峠道をキビキビと走れる軽快さもあって、じつはキャンプツーリングのいい相棒なんですよ」
そんな白石さんに、バイクならではのキャンプギア選びのポイントについて聞いてみた。
「重くてもいいのでコンパクトになるものですね。キャンプギアって基本的に車体に積載するので、重さはそれほど気にしなくてもいいんですよ。でもクルマと比べると運べる量は限られますよね。今日使っているテーブルは鉄製で、けっこう重量があるんです。そのぶん使うときに安定感があるし、収納時は三つ折りしてかなりコンパクトになるのでおすすめですよ。バイクのキャンプはクルマと違って持ち込める道具に制約はありますが、そのぶん工夫のし甲斐があるところも面白いですね」
バイクもキャンプも絶好のシーズンが到来。バイク乗り目線で選んだ白石さんの愛用品を参考に、キャンプツーリングに出掛けてみてはいかがだろうか。
白石望さん
横浜最大のアウトドアショップ「グッドオープンエア myX」でバイヤーを担当。現在は2歳児子育て中のため年間キャンプ数は10数泊だが、近いうちにお子さんのキャンプデビューも画策している
■白石さんの愛車
BMW
「BMW R nineT」
BMWのアイコンでもあるボクサーツインエンジンを搭載したヘリテイジロードスポーツで、現在のネオクラシックブームの先駆けとなったモデル。現在はスタイリングの異なるPure・Scrambler・Urban G/Sの3シリーズを展開している。
▲ハンドルを交換することで幅を狭めて少しアップライトなポジションに。トップブリッジも一新してすっきりしたハンドル回りに
▲コンパクトさ重視のギア選びでキャンプ道具をすっきり積載。平たいテーブル等をベースに、ストラップとネットで強力に固定している
■キャンプツーリングの相棒ギア
▼テント
埼玉県の金属加工会社が立ち上げたアウトドアブランド・ムラコのダブルウォール式2人用テント、RAPIDE X1。2023年モデルからはポールも韓国製から日本製に切り替えるなど、さらなる進化を遂げているそうだ。
▼チェア
リクライニング機能を備えた、ニーモのムーンライトチェア。軽量ポータブルチェアには珍しい鍛造アルミ製ハブがフレームを支える剛性の高い造りで、安定感の高い座り心地は秀逸。
▼テーブル、焚き火台、ランタンスタンド
北海道で2021年に誕生したブランド、10to10のテーブル、焚き火台、ランタンスタンドはいずれも鉄製かつ日本生産。テーブル天板には北海道産木材を使用し、製造時期によって品種も変化する。
▼ナイフ
フランスで120年以上の歴史を誇る老舗メーカー、クロード・ドゾルムの折りたたみナイフ。職人の手仕事による抜群の切れ味と、薄く携帯性に優れた美しいデザインも魅力。
▼缶クーラー
ソリッドなデザインがお気に入りのサーモマグの缶クーラー&シーズニング缶。缶クーラーはビールを最後のひと口まで冷たいままで味わえるので、自宅でも活躍している。
※2023年4月6日発売「GoodsPress」5月号88-89ページの記事をもとに構成しています<取材・文/中田美幸 写真/山岡和正>
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