日立建機<6305.T>はこの日の取引終了後、24年3月期業績予想を発表。売上高を前期比1.6%増の1兆3000億円、純利益を同16.9%増の820億円とし、売上高、純利益とも過去最高を更新する見通しを示した。

 一部地域や製品で需要減を想定するものの、市場環境は全体として概ね前期と同等の高水準を維持すると見込む。原価低減や価格転嫁を継続し、更なる収益改善を図る方針。配当予想は未定とした。

 同時に発表した23年3月期決算は、売上高が前の期比24.8%増の1兆2794億円、純利益は同7.5%減の701億7500万円だった。中国やロシアを除く地域での需要を追い風に売り上げは好調だったが、企業年金制度の改定に伴う一時的な損失計上などが利益面で響いた。年間配当は前の期比据え置きの110円だった。

出所:MINKABU PRESS