CBS MarketWatchによると、半導体世界最大手のインテルが、5日にも最大2万人の大幅な人員削減を発表する見通しとなっている。これは、米メディアが1日に相次いで報じたもので、IT(情報技術)関連ニュースサイトのCNETによると、複数の関係者の話として、5日の株式市場の引け後に約1万人の人員削減が発表されるという。また、米経済紙ウォールストリート・ジャーナルは、アナリストらの見方では、1−2万人程度の人員削減になるのではないかと報じている。

  インテルは、同業の米AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイシズ)の低価格攻勢に押され、市場シェアを奪われる状況が続いており、ポール・オッテリーニCEO(最高経営責任者)は今年4月、抜本的な事業の見直しに着手し、リストラ策を実施する方針を打ち出していた。

  インテルの広報担当者、チャック・マロイ氏は、憶測にはコメントしないとしながらも、「9月末までの事業効率化計画の公表に向けて、順調に進んでいる」と述べた。

  1日のナスダック市場で、インテルの株価は前日比0.31ドル(1.58%)高の19.88ドルに上伸した。【了】