【伝統食アレンジ】山菜入りの餅を生地にする「凍み餅ピザ」に挑戦!チーズとろり♪の奥から滋味~♡【福島県発】

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みなさん、「凍み餅(しみもち)」って知ってますか?餅を寒さの厳しい真冬に干してカチカチに乾燥させたもので、福島県や山形県などに伝わる伝統的な保存食です。で、今回福島県の農家から、この凍み餅を使った「ピザ」のレシピを教わりました。日本の伝統食×ピザって…斬新すぎませんか!?気になるので、さっそくクッキングしてみましたよ♪

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凍み餅は、1~2月ごろに餅を軒先などにつるして寒風にさらし、氷結・乾燥させて作ります。東北地方に伝わる伝統食であり、福島県では会津地方や阿武隈山系で作られ、その発祥は江戸時代中期に遡るとも言われています。

餅が凍りやすいように、よもぎや山ごぼうを餅に練り込むことが多いらしく、健康食としていま見直されるようになってきているとか。

さて今回のレシピは、そんな古来のスローフードを使ってピザを作ります。いや、農家のみなさんの発想ってスゴイ…。

噛むごとに滋味深~っ♪「凍み餅ピザ」



材料(4人分)
凍み餅…2個
ケチャップ…適量

玉ねぎ…1個
ベーコン(スライス)…1枚
トマト…1/2個
ピーマン…1/2個
グリーンピース(水煮)…1/2缶(約50g)
ピザ用チーズ…60g
ブロッコリー…1/2個(約150g)

作り方
1.  凍み餅は、たっぷりの水に浸し、半日以上かけて戻す。その後キッチンペーパーなどで包み、しっかりと水分をきったら、サイコロ状に切る。



だいたい10時間以上置いて、じっくり戻していきます。徐々に膨らんできますよ。



最終的に元の3倍くらいの大きさになりました!



水気をしっかりと拭き取ったら、



サイコロ状に切ります。

2.  玉ねぎは1~2㎜厚さの半月切り、ピーマンは種を取って1~2㎜幅の輪切り、トマトは2~3㎜幅のくし切り、ベーコンは1cm幅の細切りにする。



3.  ブロッコリーは食べやすい大きさの子房に分けて、耐熱皿にのせて大さじ1~2程度の水(分量外)を回しかける。ラップをし、600Wのレンジで30秒~1分間加熱する。



少量だとレンチンが手軽でいいですね!



4.  フライパンにホイルシート(表面にシリコン加工したアルミホイル)を敷き、1の凍み餅を丸く並べたら弱火にかけ、軽く焦げ目をつける。やわらかくなったら、上にもう1枚ホイルシートを被せて、3~4分ほど蒸し焼きにする。



5.  裏面にもこんがりと焼き目が付いたらフライパンから取り出し、めん棒で伸ばす。



めん棒でグッと力を入れて伸ばす…と言うより、潰します(笑)。



上下をひっくり返して伸ばしていくとピザ生地っぽくなってきました
(隙間は、餅をちぎって埋めて伸ばすを繰り返すといい感じに埋まりますよ♪)

6.  5にケチャップを塗り、玉ねぎ、ベーコン、トマト、ピーマン、グリーンピース、チーズ、ブロッコリーの順に生地にのせる。





7.  オーブントースターで10分加熱したら出来上がり!





チーズがすっかり溶けたらOKです。
フライ返しなどを使って、崩れないよう慎重にお皿に移しましょう



これは果たしてピザなのだろうか…?
さっそく、食べてみたいと思います!



恐る恐る一口… ん、ピザだ!もぐもぐ… ん、いや餅だ!なにこれ、面白い!

一口目は完全にピザです。たっぷりの野菜とベーコンがチーズにからんで、安定のおいしさ。
そして、食べ進めるごとに凍み餅が本領発揮してきます(笑)。ケチャップの強い酸味の奥から、山菜の優しい風味と、寒風にさらされた餅の奥深い味わいが、じわじわ~っと現れます♡これ、「滋味深い」って言うんでしょうか。

ピザの濃厚な味つけと凍み餅の旨味がうまく共存していて、すごく後引くお味。これ、わが家のメンズに大好評で争奪戦になってました(笑)。

今回、凍み餅を初めて食べましたが、味にすごく深みがあっておいしかったです。みなさんも、凍み餅を手に入れる機会があったら作ってみてください♪
ちなみに、凍み餅はネット通販でも購入可能ですよ~。

★今回のレシピは、福島県JA福島さくら「農家のお母さん直伝 三ツ星レシピ vol.1」からの提供でした。ぜひこちらもご覧ください。
https://static.fukushima-ebooks.jp/actibook_data/khs_mitsuboshi-recipe_vol1/HTML5/pc.html#/page/36

★凍み餅については「ふくしまプライド。」を参考にしました。
https://fukushima-pride.com/story/12/