【公立・私立別】中学校入学時にかかる費用とは? 必要なもの一覧も紹介します
中学校は義務教育ではありますが、私立中学では入学金や授業料などさまざまな費用がかかります。公立中学でも制服や学用品など、新たに用意しなければならないものは多くあります。入学前にどのくらいの費用がかかるのか、心配に思う親御さんも多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、中学校入学時にかかる費用や必要なものについて解説します。
私立中学入学時にかかる費用の種類
まずは、私立中学入学時にはどのような費用がかかるのか紹介します。ただし、学校によって必要な費用は大きく異なるため、入学する学校が配布する説明書などをよく読んで用意するようにしてください。
入学金
私立中学の入学金は学校によって異なりますが、だいたい15~30万円が相場です。
ただし、一般的に合格直後に支払いをしなければならない点には注意が必要です。ほかの学校の合否が判明せず、入学するかどうかわからない段階で入学金を支払わなければならないこともあります。そのため、受験する学校のスケジュールによっては、複数校分の入学金を支払うことになるかもしれません。
授業料
私立中学の授業料は地域によっても異なりますが、東京などの首都圏では年間50万円程度が相場です。授業料を支払うタイミングも学校によって異なり、入学時に一括で支払う、半年・四半期ごとに支払う、毎月支払うとさまざまです。入学時に1年分を支払う学校は最初に大きな費用がかかる点に注意しましょう。
制服や運動着など
私立中学の制服の相場は5万円ほどですが、コートや靴下まで指定のものを買わなければならない学校もあります。その場合、安売りや特売のときにそろえるわけにもいかず、どうしても費用がかかります。
なかには、上履き、運動靴、体育館履きなど、すべて学校が種類を指定しているところもあり、公立高校よりも割高になると思っていたほうがよいでしょう。
定期券
公立中学の場合、自分の住んでいる家に近い学校に通うことになるため、基本的に徒歩や自転車での通学となります。しかし、私立中学の場合はバスや電車を利用して通学する子も少なくありません。通学に公共交通機関を使用する際には、入学式前に通学定期券を用意しましょう。
通学定期券は通学証明書や学生証を持っている人だけが購入できるもので、通常よりも値段が安くなります。
通学定期券は窓口で購入しなければなりません。3月、4月は定期券購入者で混み合うため、早めに準備してください。また、定期券の有効期間を長くすると、そのときに支払う金額は高額にはなりますが、毎月あたりの金額は抑えられます。
施設整備費
私立中学の場合、入学金や授業料のほかに別途施設整備費がかかることが一般的です。施設整備費も学校によって異なりますが、年間10~20万円ほどが相場でしょう。なかには校舎の建て替えや大規模修繕のために、一時的に設備整備費が上がる、別途寄付金を募ることもあります。
その他学用品
中学校入学にあたり、持っていく文房具を新しいものにしたり、通学カバンを用意したりすることもあるでしょう。こういったものも、すべて指定品でなければならない学校もあるため、入学者向けの学校説明会が終わってから用意することがおすすめです。
また、中学校で部活動を始めるときには、部活で必要な道具やユニホームも必要となります。これらが必要となるのは主に入学直後ですが、道具などは古くなると買い替えることもあるので、資金だけは事前に準備しておいたほうが安心です。
公立中学入学時にかかる費用の種類
私立中学と異なり、公立中学では授業料や施設利用費などは一切かかりません。ただ、制服、運動着などの購入は必要となるでしょう。学校によっても異なりますが、指定のカバンや上履き、靴下があることもあります。そこまで高額ではないケースがほとんどですが、ある程度まとまったお金は必要でしょう。
私立中学と同じく、部活動を始めるときには道具やユニホームを購入しなければならないこともあります。公立中学といえども、こういったものは生徒側の個人負担になるため、部活動によっては入学直後に多額の費用がかかるかもしれません。
公立中学と私立中学にかかる費用の平均
実際にどのくらいの費用がかっているのか、公立、私立別に中学校で支払った平均額を抜粋して紹介します。
中学校入学前に用意しておくべき費用
必要な費用は学校にもよりますが、公立中学であれば10~15万円は用意しておいたほうがよいでしょう。私立中学では、授業料の支払い方法にもよりますが、一括払いであれば100~150万円、分割払いであれば50~100万円ほどは必要となります。
そのほか公立・私立関係なく、自費で道具やユニフォームが必要となる部活動を始めるときには、その分の費用も用意しましょう。吹奏楽部や管弦楽部など楽器が必要な部活動だと、楽器代だけで30~100万円は必要となることもあります。
中学校入学時に必要なもの一覧
中学校入学時に必要なものは主に次のとおりです。
・制服(シャツ、ブラウスなども含む)
・通学用の靴下
・下着(色の指定がある場合がある)
・上履き
・体育館履き
・通学カバン
・サブバッグ(手提げのようなもの)
・ノート
・文房具
・カッパや傘(指定がある場合がある)
上記は入学時に準備する代表的なものですが、肌寒くなってくるとセーターやコートの購入もしなくてはなりません。また、すべて指定のものを買わなくてはならないケースや、指定品はないけれど色が限定されているケースもあります。早くから用意するのではなく、説明会が済んでからで問題ありません。
中学校入学費用が心配なときは
中学校入学時には、私立中学はもちろん、公立中学でもある程度まとまったお金が必要です。費用を支払えるか心配な場合は、政府の支援制度を利用することも検討しましょう。
生活保護を受けている世帯、またそれに準じた経済状況である世帯を対象に、学用品や通学用品、部活動、生徒会、PTAなどにかかる費用を補助する制度があります。ただ、条件が厳しく該当しない家庭も多くあるでしょう。
その場合は、教育費を借りるための教育ローンなどもあります。返済が必要となるため、無理のない範囲で借り入れなければなりませんが、こういった方法で中学校入学費用を用意することも可能です。
まとめ
中学入学時にかかる費用として、私立中学では50~150万円、公立中学では10~15万円は必要です。中学からは制服や指定の学用品が増えるケースも多く、公立中学でもある程度まとまったお金は用意しておいたほうがよいでしょう。
入学ギリギリになってからの用意では間に合わない可能性もあるため、早めに準備を始めたほうが安心です。ただ、学校によって細かく指定されている場合もあるため、学校説明会などが終わったあとに必要なものを購入するようにしてください。