2023年1月23日に、AppleがiPhone 5sやiPhone 6といった最新OSのサポート対象外となっている古いモデルに対して、「iOS 12.5.7」をリリースしました。iOS 12.5.7には既に悪用された可能性のある脆弱(ぜいじゃく)性の修正が含まれています。

iOS 12.5.7 のセキュリティコンテンツについて - Apple サポート (日本)

https://support.apple.com/ja-jp/HT213597



新たにリリースされたiOS 12.5.7には、「悪意のあるウェブコンテンツにアクセスすると、任意のコードを実行される可能性がある」という脆弱性の修正が含まれています。この脆弱性はiOS 15.1以前のiOSに存在していますが、iPhone 5sやiPhone 6などの古いiPhoneでは「iOS 13」以降のOSが提供されていません。AppleによるiOS 12.5.7のリリースは、古いiPhoneを使っているユーザーに対する救済措置とも言えます。

上記の脆弱性の影響を受けるデバイスは以下の通り。

・iPhone 5s

・iPhone 6

・iPhone 6 Plus

・iPad Air

・iPad mini 2

・iPad mini 3

・iPod touch (第6世代)

実際に編集部にあるiPhone 5sでソフトウェアアップデートを確認したところ、iOS 12.5.7をインストール可能となっていました。



Appleによると、上記の脆弱性を悪用した可能性のある攻撃が既に確認されているとのこと。アップデートの対象機種を所持している場合は、なるべく早くアップデートを適用することをおすすめします。