AKB48・岡田奈々の熱愛報道を受け総監督・向井地美音が“恋愛解禁”発言、「恋愛はするけどファンは金を出せ?」激化する議論の行方
恋愛禁止が暗黙の了解になっているアイドル業界だが、先日AKB48の人気メンバーである岡田奈々の熱愛が報道された。総監督の向井地美音が岡田をフォローするツイートを投稿。ただ、その内容が“恋愛禁止の掟”を根底から覆すと物議を醸し、炎上の火に油を注ぐ形となった。
【写真】AKBファン、岡田奈々の熱愛報道でグッズを粉々にしてしまう
ことの発端は『週刊オンライン』のスクープ。過去にミュージカルで共演した2.5次元俳優の猪野広樹と岡田奈々が腕を組んで歩いている様子がすっぱ抜かれた。さらに岡田奈々の父親と見られる人物も同伴して物件探しをしている姿も捉えられ、ファンからは悲鳴が上がった。
総監督・向井地のツイッターが呼ぶ議論
岡田といえば過去にNMB48・須藤凜々花(19年1月に芸能界引退)が結婚発表したことでも話題になった'17年の『選抜総選挙』の壇上で自身の9位のスピーチに臨み、
《今のAKBグループは、スキャンダルだったり、問題を起こして、それをネタにしたり笑いにしたり、そこで這い上がるメンバーがよく見られます。いいと思うんです。みんなが真面目じゃ絶対つまらないし、そういう人がいてもいいと思って……。(中略)真っ直ぐに頑張っている人が報われるように、グループを変えていきたい》
といった発言をしたこともあり、“優等生”として認識されてきた。それゆえにファンからは、
《真面目にやってる人が報われるグループに変えたいって言ってた子が彼氏持ちってのが無理》
《結局脇甘くて撮られるならハードル上げなきゃいいのに》
と、これまでアイドルが熱愛発覚してきた時以上に反発の声が挙がってしまったようだ。なかは、《親の前で堂々と腕組みするんだから、今まで顔出ししたことのないお兄さんでは?》と現実逃避を図るファンもいれば、「裏切られた」とグッズを粉々にした写真をSNSにアップするファンもおり、ネットは騒ぎに。
そんな騒動のなか、総監督・向井地がTwitterでコメントしたのだ。物議を醸したその内容はというと、
《あなたが悲しむ姿も、あなたがファンの方を悲しませる姿も、見たくなかった。こんなに近くにいて何もできなかった私にも責任があります。
アイドルとして皆さんから頂いた愛や信用を裏切ることが起きてしまい、本当に申し訳ありませんでした。そして、今まで曖昧になっていた『恋愛禁止』というルールについて改めて考え直す時代が来たのだと思います。運営と相談し、どのような形であれ必ず結論を報告させて頂きます》
この発言を受けてファンの間で議論が巻き起こっている。
「恋愛自由になったら今のAKBはなくなってしまう」
この“アイドル=恋愛禁止”のルールを揺るがすような爆弾発言に、
《ルールを守らず筋道を通してないメンバーをキャプテンが擁護する行為はちょっとおかしいのでは?》
《考え直す時代ですか…。“恋愛は自由にするけれど、ファンの人達は変わらずお金を出してね”が通用すると思う?恋愛をしたければ、卒業すればいいと思うけど》
《ルールを考え直すとかそういう問題では無いと思う。僕としては彼氏がいるアイドルとは、一切関わりたくないな》
とネットでの議論はさらに過熱。向井地は急いで補足文を載せ、火消しに回った。
《私のツイートが言葉足らずで誤解を生んでしまっているので補足させてください。
改めて運営に確認を取ったところ『AKB48グループに恋愛禁止のルールはなく、メンバーそれぞれが自覚をもって活動することで成り立っている』とのことでした。
ですが世間ではAKB48=恋愛禁止という認識が強いため、まずはそのギャップを正した上で、今後そのルールをどうしていくか考えるべきだと伝えたかったのですが、恋愛を解禁すると受け取られるような発言をしてしまい、申し訳ございません》
と、ここでもAKBに恋愛禁止のルールはないと発言し、“炎”の勢いは一向に収まらず……。
しかし、向井地を擁護する意見も散見された。
《いろんな意見があるし、どれが絶対正しいとかはないけど、恋愛自由になったら今のAKBはなくなってしまうと個人的には思います。難しい問題だけど、ひとりで背負い込まないでね》
《いつも辛いコメントを出してくれて、逃げないあなたは本当に強い。決してひとりでどうにかしようと何もかも背負いすぎないように、いつでも周りを頼ってね》
《アイドル=恋愛禁止ってルールも今の時代の流れにあってないのかもしれないね。アイドルだって人間だし、いろんな考え方があると思う。新しい流れができますように》
彼女の普段からの真面目な振る舞いが功を奏し、投稿の真意が多くのファンの心に届いたようだ。
アイドルとはいえ、華の20代。青春時代を恋愛禁止のまま過ごさせるのは酷なことなのかもしれない。今回の騒動がAKBの恋愛解禁の一歩となるのか……。
ファンの信頼を得られなければ最悪業界から引退を余儀なくされるという、厳しい世界にいるアイドルたち。ダイバーシティが求められる現代において、彼女らの在り方も新たなステージに向かう必要があるのかもしれない。