磐田、F・ゴンザレスの契約めぐりFIFAから新規選手登録禁止などの処分…CASに上訴

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 ジュビロ磐田は19日、コロンビア人FWファビアン・ゴンザレスの契約に関し、国際サッカー連盟(FIFA)から処分を受けたことを発表した。同時に、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への上訴も行ったことを明らかにしている。

 現在29歳のF・ゴンザレスは、2021年1月にアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)から磐田に完全移籍。ここまで公式戦通算46試合に出場し、10ゴールを挙げている。

 発表によると、F・ゴンザレスはアトレティコ・ナシオナル退団後、磐田との契約を結ぶ前にタイのクラブと契約を結んでいたという。タイのクラブは2022年4月13日、F・ゴンザレスおよび磐田を相手方として、国際サッカー連盟(FIFA)の紛争解決室(DRC)に申立てを行っていたようだ。

 そして、FIFAのDRCは、磐田とF・ゴンザレスが契約を締結する前に同選手とタイのクラブとの間に契約が締結されていたことを認定。その上で、同選手がタイのクラブとの契約を正当な理由なく解除するとともに、磐田が当該契約解除を誘引したと推定されることを判断した。FIFA規則に違反するとして、F・ゴンザレスおよび磐田に対し、9月29日付で以下のような処分を下した。

●F・ ゴンザレスに対して、タイのクラブへの約5万ドル(約750万円)の賠償金の支払命令。なお、磐田は当該支払義務を選手と連帯して負う。
●F・ゴンザレスに対するスポーツ制裁として、4カ月間の公式戦出場停止処分。
●磐田に対するスポーツ制裁として、今後2回の登録期間(2023年第1および第2登録期間)における新規選手登録の禁止処分。
※トップチームを含め、全ての年齢カテゴリーの男子のチームが対象。ただし、選手の登録区分変更(ユースチームからトップチームへの昇格等)、期限付移籍中の選手が移籍期間満了に伴いクラブに復帰する場合等は、スポーツ制裁の対象外。
※U−18、U−15、ジュビロSS、サッカースクールにおいて、2023年度に磐田に新規入団する新高校1年生、新中学1年生、新小学5年生および新小学6年生は、2023年1月から2023年12月までの間、日本サッカー協会(JFA)への登録が必要となる大会・活動への参加が認められない(ただし、2022年に磐田で登録済の選手は除く)

 磐田は「F・ゴンザレスが磐田との契約締結前にタイのクラブと契約を締結していた事実を認識しておらず、同契約の存在にもかかわらず同選手を引き抜いたといった事実も存在しない」として、FIFAの決定に対して不服申立てを行うこととし、10月19日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ上訴した。なお、CASから裁定が下される時期は、現時点では不明。