新しいテクノロジーがさらなるイノベーションを可能にするなかで、アディダスのようなメガブランドは、パフォーマンスクオリティの定義そのものを考え直さなければならなくなるだろう。「我々は社内的にも、企業としてもみずからに挑戦しなければならない」とホフマン氏は言う。「過去5年から10年のあいだに存在していたかもしれないアディダスの品質基準を、将来も適応させていかなくてはならないのか? 人工繊維は、手触りや湿度特性が天然繊維とはまったく異なっている。スピノバのような天然繊維について考えた場合でさえ、その繊維は市場でまったく新しいものなので、それに対するベンチマークが存在しない」。アディダスのシニアデザインディレクターであるアン・ネベンダール氏は、変えるべきは製造工程だけでなく、ブランドの思考プロセスでもあることを指摘した。「長持ちさせる必要がありながら、寿命についても考慮したリサイクル可能な製品をデザインする必要がある」。アディダスは、ビジネスオブファッション(Business of Fashion)の2021年度サステナビリティ・インデックス(2021 Sustainability Index)で、全スポーツブランドのなかで最高点を獲得している。同社の希望は、オールバーズとのスニーカーコラボのようなブランドコラボレーションや、スピノバやパーレイ・フォー・ジ・オーシャン(Parlay for the Oceans)といった企業とのパートナーシップによって、「前向きな競争」と呼ばれる分野で優位に立つことだ。[原文:Adidas is getting a leg up on Nike with new sustainable-fiber collection]ZOFIA ZWIEGLINSKA(翻訳:Maya Kishida 編集:黒田千聖)