北海道屈指の進学校、函館ラ・サール中学校・高等学校。在校生の半数以上が越境入学者!全国から生徒が集まる人気の秘密とは?

写真拡大 (全11枚)

名門校の知られざる姿を、生徒や親、教師など、さまざまな視点を通して紐解く情報ドキュメンタリー「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週月曜夜10時)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

今回紹介する名門校は、「函館ラ・サール中学校・高等学校」。北海道屈指の進学校で、生徒の半数以上が他県からの越境入学者だ。全校生徒の約6割が親元を離れ、寮生活を送っている。生徒たちに大人気のこの寮には驚きの特徴が...。

番組では2人の生徒に注目。1人は寮に暮らす帰国子女の高校3年生。もう1人は道内の自宅から通う医学部志望の高校2年生。異なる2人の学校生活を通して、全国から生徒が集まる人気の秘密に迫る。


「函館ラ・サール中学校・高等学校(以下、函館ラ・サール)」は北海道南部の中心都市・函館にある、カトリック系の中高一貫の男子校。校名の由来は、フランスの聖職者で教育者の「聖ジャン・バプティスト・ド・ラ・サール」。その遺志を継いだ「ラ・サール修道会」は世界80カ国で各種学校を経営。日本では1950年に鹿児島県に「ラ・サール学園(中学校・高等学校)」、1960年に「函館ラ・サール」が設立された。


全校生徒数は578人。2022年春の大学合格実績は、国公立大学30人、早慶上智13人、MARCH26人をはじめ、難関大学に数多くの合格者を輩出している。

部活動も盛んで、運動部・文化部、同好会なども合わせるとその数は30以上ある。中でも全国にその名を轟かせているのが、ラグビー部だ。「花園(全国高校ラグビー大会)」に3度出場、部員数も圧倒的に多く、中高合わせて88人の大所帯だそう。


では、函館ラ・サールの校風が感じられる施設を中心に少しだけ覗いてみよう。

函館ラ・サールの正門は扉がない。昼夜を問わず開け放たれており、「常に開かれた学校を」という姿勢が感じられる。ちなみに高校生になると私服通学が許されるそうで、ここからも自由な校風がうかがえる。


開放感あふれるガラス張りの玄関ロビーから廊下を奥へ進むと、およそ5万冊の蔵書を誇る図書室が。カトリック系の学校とあってキリスト教関連の本が充実している。また、聖堂では週に1
回、宗教に関する授業も行われ、ひとりで考える時間を持つこともできる。とはいえ、ロドリゴ・テレビニョ校長によれば「生徒の中に信者は少なく」、入学後に改宗する必要もないそうだ。


北海道といえば冬場の過ごし方が気になるところだが、体育館には暖房を完備。体育の授業に部活動、全校集会と、1年を通して大活躍の施設になっている。一方、屋外に目を移すと広大なグラウンドが。野球、サッカー、ラグビー、テニスが同時にできるほどの広さだ。


いよいよ最も函館ラ・サールらしい施設、学生寮へ。現在、中高合わせて382人が入寮しているという。寮費は月額(学生食堂の食費も含む)で中学寮が7万3000円、高校寮が7万円。寮生全員、特別な事情や帰省時を除き、携帯電話の持ち込みは原則禁止。外部との連絡手段は公衆電話のみとなっている。


寮には制服や下着も洗えるランドリー室があり、洗濯物の洗濯から仕分けまで、専属スタッフが対応。一度に70人が入れる大浴場や、「義務自習室」も完備している。


高校2〜3年生と、中学から入寮している高校1年生は4人部屋で生活。各部屋には机があるので、自習室の利用時間を気にせず好きなときに好きなだけ勉強ができるようになっている。

では、中学生から高校1年生はというと...1人あたりのスペースは、1畳ほどのベッドとロッカー1つだけ。そのうえ携帯電話の持ち込みは禁止なのだから、さぞかし息苦しい生活だろうと思いきや、寮生たちは口を揃えて「この大部屋だから楽しい」という。中には「大部屋」が目当てで入学したという生徒も! 「大部屋」ではいったい何人が生活を共にしているのか...。ここに函館ラ・サールが全国規模の人気を誇る秘密が!?


携帯電話を使用できない寮生にとっては今でもテレホンカードが必需品だという。大量の使用済み"テレカ"を見せてくれた高校3年生の板谷遥登くん。生まれは東京だが、商社に勤める父親の転勤で2歳〜中学2年生まで海外で生活していたそうだ。尊敬する父のように世界を飛び回るような職に就きたいという。そのために悩んでいるのが日本の大学と海外の大学、どちらを目指すべきか。悩む遥登くんは、父親に相談。父の言葉と、遥登くんが見つけた答えとは...。


函館ラ・サールには、北海道ならではの事情を抱え、通学する生徒も。高校2年生の川村球宇くんもその1人だ。珠宇くんの将来の夢は医師になること。医学部を目指せる、家から一番近い高校が函館ラ・サールだったという。最寄りの駅から函館行きの列車は1日に7本のみ。始発を乗り過ごすと遅刻してしまう。そのため毎日片道50キロの登下校を母親に車で送り迎えしてもらっている。

寮に入るとお金がかかるため、親に負担はかけたくないと話す珠宇くん。しかし、母親からある事実を聞かされる...。


函館ラ・サールの人気の秘密とともに、遥登くんの決断、珠宇くんと母親の話の続きはぜひ番組で!

この他、各施設の全景やボリューム満点の学生食堂のメニュー、寮生活の様子、寮生がこっそり教えてくれたちょっぴり恥ずかしい秘密など、余すことなく紹介する。

毎週月曜夜10時放送!「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)を、どうぞお楽しみに!

見逃し配信は「ネットもテレ東」で!