チュニジアに惨敗!「弱すぎる日本代表」でも森保監督が解任されない裏事情「監督は日本人」協会のこだわりで“ほころび”直せず
チュニジア戦後にDF冨安健洋(左)と話し込む森保一監督(写真・JMPA)
6月14日、6年ぶりに開催された国際親善大会「キリンカップサッカー」の決勝で、森保一監督(53)率いるサッカー日本代表はチュニジア代表に0対3と惨敗した。
チュニジア代表は日本代表と同じく、2022年11月に開催されるサッカーワールドカップ・カタール大会(W杯)への出場を決めている。そのような“ライバル”に喫した敗戦のダメージは大きい。
インターネット上には厳しい声が続出した。
《いやーーーーーー今日の日本代表弱すぎるーーーーー勝ち負けより内容が悪すぎる》
《森保解任ですね。でないとおかしいです。なんの積み上げもなかったんですから。ふざけんなよマジで。》
《吉田麻也でやらかして失点、後半久保と堂安同時投入した直後、何もない所から2失点をする日本代表、W杯で1勝でも出来るビジョンが見えない 人生で1番ワーストクラスの日本の試合を見たわ…》
スポーツ紙記者が、W杯を目指した森保ジャパンのこれまでの歩みを振り返る。
「3月24日のアジア最終予選、2度めのオーストラリア戦に勝利して、W杯出場を決めた森保ジャパンでしたが、決して森保監督にとって安泰という道のりではありませんでした。
最終予選序盤、2021年10月の『絶対に負けられない』と言われたサウジアラビア戦に敗戦。その直後の1度めのオーストラリア戦も、相手のオウンゴールで辛勝だったからです」
W杯出場を決めたあとも、アジア最終予選を最下位で敗退したベトナム代表に、1対1で引き分け。6月2日の国際親善試合のパラグアイ代表戦、6月10日のガーナ代表戦はともに4対1で快勝し、6月6日のブラジル戦は0対1と惜敗だったが、このチュニジア戦で大きくつまづいた形だ。
「W杯出場決定後に、アジア最終予選の最終試合からチームのほころびを見せ始める展開は、2018年のロシアW杯前に解任された、ヴァヒド・ハリルホジッチ元監督とほぼ同じ状態にあります。
ハリル監督は最終予選後の東アジア選手権・韓国戦で1対4と惨敗した時点で協会内に解任論が浮上し、W杯開幕2カ月前のウクライナ戦の敗北が決定打となったと、のちに日本サッカー協会の田嶋幸三会長が明かしていました。
今回も解任論が浮上しそうなものですが……なかなか後任を探すのも難しい事情があるようです」(前出・スポーツ紙記者)
それには、ハリル元監督を解任した張本人が関係しているようだ。
「この4年間、タイトルをひとつも取っておらず、つねに何かしら課題が突きつけられているのが森保ジャパン。なので、華のある外国人監督に着任してもらい、雰囲気を打破してほしいところです。
しかし、田嶋会長には『代表監督は日本人で』とのこだわりがあり、外国人監督の招聘を考えていないのです」(サッカーライター)
たしかに4年前は、ハリル元監督から西野朗前監督に切り替えて成功を収めたかもしれない。しかし結果を残せないなら、妙なこだわりは捨ててほしいものだが……。