中国、27年には対台湾作戦の軍事力十分に=国防部報告/台湾

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(台北中央社)国防部(国防省)は6日までに、人民解放軍が2027年には対台湾作戦や外国軍に反撃する作戦の実行に十分な力を獲得するとの見通しを示した。報告書を立法院(国会)外交・国防委員会に提出した。

国防部は27年の地域情勢について、インド太平洋地域は依然として米中の激しい競争の影響を受けると指摘。米中の戦略的競争は台湾海峡の安全などに連動的な影響をもたらし、衝突のリスクは日増しに高まるとの見方を示した。

また、中国は27年に建軍100年の奮闘目標を実現し、インテリジェント化(智能化)された軍事体系を構築することを目指しているとし、空母「遼寧」や「山東」、「003型」の海軍への引き渡しやミサイル駆逐艦「055型」、運20空中給油機、ステルス戦闘機「殲20」の量産によって、27年には海空の長距離攻撃や地域の防空能力を備え、作戦範囲は大幅に拡大すると分析した。

その上で、中国はその頃には沖縄から台湾、フィリピンを結ぶ防衛ライン「第1列島線」内外の海空の目標に対して攻撃や台湾封鎖を行い、両岸(台湾と中国)の航空優勢と海上優勢を掌握できる体制を次第に完成させるとの見解を示した。

(游凱翔/編集:名切千絵)