【全文】舛添都知事、都議会本会議で″最後の挨拶″ - BLOGOS編集部
※この記事は2016年06月15日にBLOGOSで公開されたものです
15日、東京都議会本会議、舛添都知事の辞職が正式に決定した。20時ごろ、議事の最後に「知事の職を退任されることになりました舛添要一君より挨拶があります」との議長からの紹介を受け、舛添都知事が登壇。「最後の発言」を行った。以下、その全文。発言をお許しいただき、ありがとうございます。私自身、都議会における最後の発言となりますので、少しお時間を頂戴いただければと思います。・関連記事一覧
平成26年2月に都知事に就任しまして以来、東京を世界一の都市とするため、私なりに全力を尽くしてまいりました。
誰もが人生の豊かさを実感できる都市にしたい。少子高齢化の流れの中で、保育施設の充実や、地域包括ケアシステムの構築に取り組み、一定の成果もあったのではないかと思っております。自然災害の脅威に対しましては、特に「東京防災」が好評をいただき、ありがたいことでございました。そして、2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会成功のため、全身全霊、取り組んできたつもりでございます。
今回、私自身の問題によりまして、都民の皆様からいただきました4年間という任期の途中で、このような形となり、反省と心残りの念は尽きませんが、全て自らの不徳の致すところであります。私が最も懸念いたしましたのは、オリンピック・パラリンピック大会への影響であります。リオデジャネイロ大会を控える中での選挙は、次期開催都市としてふさわしくないと考えました。そして、4年後の東京大会も同様であります。この事態を避けたいと思いました。
しかし、これ以上、都政の停滞を長引かせることは私にとっても耐えがたいことでございます。従いまして、私が身を引くことが一番だと考えるに至り、都知事の職を辞す決意をいたしました。
2年4カ月という短い期間ではございましたが、皆様には私の至らぬ都政運営を支援し、支えていただき、感謝をしております。これからは一都民、一国民として、オリンピック・パラリンピック東京大会の成功、東京都の益々の発展を心から祈っております。
以上をもちまして、私の東京都知事としてのご挨拶を終えたいと思います。ご清聴いただき、誠にありがとうございました。
・平成28年第2回定例会 録画映像(最終日) - 東京都議会