ゲームのパフォーマンス解析ツール「CapFrameX」の開発者が、「Windows 11のCPU使用率表示にバグがある可能性」を報告しています。

Windows 11 CPU usage reporting is apparently buggy, including on Task Manager - Neowin

https://www.neowin.net/news/windows-11-cpu-usage-reporting-is-apparently-buggy-including-on-task-manager/

CapFrameXの開発者によると、Ryzen 7 5800X3Dの性能を確認するために「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」をWindows 11 Beta Channel build 22621環境でプレイしたところ、CPU使用率が80%以上になるべき場面でCPUの使用率が軒並み低く表示されていることに気づいたとのこと。CapFrameXの開発者は、ハードウェア情報解析ソフト「HWiNFO」と、ゲーム画面上に表示されたCapFrameXの画面を共有しており、16個のスレッドのうち、正しい使用率を示していたのは1スレッドだけで、あとはすべて6%にも満たない使用率になっているのがわかります。



このバグはゲームアプリケーション固有の問題である可能性もありますが、CapFrameXの開発者は「すべてのゲームで同様の現象が確認できる」としています



CapFrameXやHWiNFOは、Windowsに内蔵されているイベントログシステムであるWindowsイベントトレーシング(ETW)を利用しています。CapFrameXの開発者は、Windows 11のETWに何らかのバグがあるのではないかとみています。

IT系ニュースサイトのNeowinが調査したところ、2022年4月にMicrosoftフォーラムでも同様の指摘があったことがわかりました。このケースでは、タスクマネージャーでのCPU使用率は100%近くと表示されたのに対して、Xbox Game BarとMSI Dragon Centerの使用率はもっと低く表示されていたとのこと。



ただし、Neowinは、CapFrameXの開発者がテストしたOS環境はベータ版だったことから、ベータ版のみの問題である可能性も指摘しています。