広瀬アリス、“広瀬すずの姉”から脱却も休養発表で感じた姉妹版「うさぎとかめ」の構図
広瀬アリス(27)が、休養を発表した。
気になる妹との関係性
体調不良により、秋に予定されていた舞台を降板。「ここ数年とにかく前を見て駆け抜けてきたのですが どうやらちょこっとお休みが必要のようです」と説明している。
実際、今期の連ドラでは2本に主演中。秋にはテレ朝系連ドラの映画版が公開されるなど、多忙だったことは間違いない。また、交際が噂される大倉忠義(関ジャニ∞)も直後に難聴などを理由に活動休止を発表。そのこととの関係も取り沙汰された。
ただ、彼女の場合、それ以上に世間の関心を集めがちなのが、4歳下の妹・広瀬すずとの関係だ。遅くデビューした妹が大ブレイクしたことで、彼女には「すずの姉」という逆・七光り的なイメージがつきまとうこととなった。
それゆえ、今回の休養についても、妹へのライバル意識が彼女を追い込んだのではという見方が出ている。これはあながち、深読みのしすぎでもないだろう。
というのも、最近のアリスの売れっ子ぶりにはある「物語」への期待が影響しているからだ。いわば、姉妹版「うさぎとかめ」。天才型の妹を努力型の姉が追い抜く、という物語だ。
なお、この姉妹は互いを「お姉ちゃんは考えて考えて…ってタイプ」「すずは直感型」と評している。芸能人として華や大物感が生じやすいのはやはり、後者だろう。それぞれの発言にしても、すずが何かと話題になるのに対し、アリスはいたって普通だったりする。
広瀬アリス、コメディエンヌ的才能を発揮
しかし、一種の判官びいきというか、劣勢なほうに味方したくなるのもよくある大衆心理。それこそ、石田ゆり子や若乃花などもこの恩恵を受けてきた。
つまり、アリスにだってすずに負けないものがあるはず、という期待が高まることで、仕事が増え、本人も期待に応えようと頑張るという相乗効果だ。その収穫が、NHKの朝ドラ『わろてんか』で示したコメディエンヌ的才能だった。4月24日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)でもこの作品が転機だと語っている。
ただ、その反面「主役をやらせていただけるように」なったことで「余裕がなくなって」という弱気な告白も。たしかに、この人はすずほど、主役タイプではないだろう。
例えば、アリスが『povo姉』というキャラに扮しているスマホのCM。そこで共演中の鈴鹿央士は、当時18歳のすずがロケ現場でスカウトし、すず由来の芸名でデビューした若手俳優だ。あのCMでのアリスは主役のようでいて、妹が見つけてきた事務所後輩の引き立て役でもある。そんなところにも、すずとの格の違いを感じてしまう。
前出の『ボクらの時代』では、舞台あいさつが苦手なことも告白。「あがり症」ゆえ「汗かきすぎて途中退場、というのも何回も繰り返してる女優なので」と苦笑した。
その5日後には、
《今日は『ポップUP!』に出演します!みんなに会えるの楽しみ楽しみワイワイワイワイ》
と、ツイート。ところが、この番組でも「汗かきすぎて途中退場」というハプニングが起きてしまった。
これまで、タフなイメージもあっただけに今回の一連の流れは痛手だろう。ただ、これを機に、もうちょっと楽なポジションで仕事できるようになるかもしれない。