「気軽に寝たい…」 メーカー「車中泊仕様」増加も後押し! 流行りの車中泊出来る場所は?

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最近人気の車中泊 OKな場所が増えてる?

 ゴールデンウィークに突入し、毎年この時期には家族や友人などと長時間のドライブを楽しむ人が多くいます。
 
 そこで、アウトドアの人気に伴い年々需要が高くなり、さまざまなサービスが展開されている車中泊に挑戦してみたいと考える人もいるでしょう。
 
 では実際、車中泊はどのような場所でおこなうことができるのでしょうか。

気軽さがウリ! 人気の車中泊はどこなら出来るのでしょうか?

 周りを気にせず車中泊ができる場所として、全国各地に点在する「RVパーク」や「オートキャンプ場」が挙げられます。

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 RVパークとは、キャンピングカー・ビルダー・ディーラーなどが加盟する「日本RV協会」によって認定された車中泊が可能な有料駐車場です。

 全国各地の温泉地や旅館、道の駅、さらには遊園地などでも導入されているケースもあり、年々車中泊の人気が上昇し、身近な存在になっている様子が見て取れます。

 仮設トイレや電源が設置されている場所がほとんどであり、近くに入浴場が設置されている場合やwi-fiを無料で使用できる場所、さらにはコインランドリーが付いている場所もあり、非常に快適に利用する環境が整っています。

 アクセス面ではRVパークは街中にあることもあり比較的に行きやすいというメリットもあります。

 また、RVパークに似ている施設として「オートキャンプ場」もあります。

 オートキャンプ場は、従来のキャンプ場とは違いクルマを乗り入れてテント泊や車中泊をすることが可能でテントサイトと駐車スペースが一体となった場所です。

 RVパークと違い、基本はキャンプ場なので焚き火やバーベキューといったことも出来ます。

 また、アクセス面では街中から離れた場所にあることが多いですが、その分自然豊かなうえ、非日常を味わうことが醍醐味といえます。

 最近のオートキャンプ場の利用状況について、首都圏のキャンプ場スタッフは次のように話しています。

「最近では、アウトドアやキャンプがコロナ禍にゆえに密を避けられるという点や、親子で自然を体感できる部分で人気が集まっています。

 なかでもオートキャンプは、設営・撤収が簡単なためテント泊に不慣れな人などが手軽に泊まれるなどで注目されています」

「車中泊はご遠慮ください」という場所も・・・

 RVパークやオートキャンプ場は周囲を気にせず車中泊が出来ます。

 しかし、車中泊需要が増加したの背景には「どこでも車内で寝ることが出来る」という気軽さが大きなメリットといえます。

 では、車中泊が禁止されている場所は一体どこなのでしょうか。

 身近な場所で車中泊が出来そうな施設といえば、「道の駅」や「サービスエリア・パーキングエリア(以下SA・PA)」が挙げられます。

 国土交通省のホームページには、道の駅駐車場での車中泊について以下のように説明されています。

「道の駅は休憩施設であるため、駐車場などの公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。

 もちろん、道の駅は、ドライバーなどみなさんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません」

 また数年前には、車中泊人気の高まりと共にSA・PAや道の駅における車中泊マナーの悪化が問題となりました。

 そのため、「車中泊はご遠慮ください」というアナウンスをする場所もあります。

 つまりあくまでも、SA・PA道の駅は休憩施設であり、宿泊することを目的として利用するのではなく、走行中の眠気や体調管理のために少し仮眠するというスタイルで利用する必要があります。

道の駅ルールは実は色々ある! ルールやマナーを守って利用しよう

 一方で、最近では「ハイウェイホテル」という宿泊施設を備えたSA・PAが存在するほか、道の駅に車中泊スペースを導入している場所もあります。

 岩手県にある道の駅では、キャンピングカー専用駐車場というものが設置されており、前出のオートキャンプ場のように、火器の使用や水洗トイレが完備されています。

 岩手県にある道の駅の担当者は「探せばいくらでもありますが、やはり今ではまだ道の駅に車中泊スペースが導入されている場所は少ないのが実情です。今後、道の駅で車中泊ができる場所が増えればいいなと思います」と話します。

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 車中泊は気軽に出来ることではありますが、防犯や利用マナーなどを考慮したうえでおこなうことが望ましいといえます。