STU48「花は誰のもの?」初のダンスリリックビデオ公開、世界観を濃縮
写真=(C)STU/KINGRECDORDS
STU48が3日、8thシングル「花は誰のもの?」のダンスリリックビデオを公開した。
公開直後から選抜メンバーによる演技が注目された“ドラマミュージックビデオ”とは世界観の違う、歌詞の平和に対するメッセージ性とパフォーマンスを大切にした映像であり、感情表現豊かな全力の今のSTU48の底力と、本来の楽曲のメッセージがダイレクトに伝わる内容になっている。
3日は本来、広島グリーンアリーナで、5周年コンサートを行うはずだった。しかしメンバーのコロナ感染により止む無く中止となった。
振り返ればSTU48は48グループの姉妹グループとしての、そのデビューから数えるとても稀に見る“逆境”に見舞われてきたグループと言ってもいい。
デビュー曲シングル「暗闇」は当初2017年秋のリリース予定だったが、時期尚早との判断から、2018年1月に発売が延期となり、続く2ndシングル「風を待つ」も2018年秋のリリース予定だったものが、2019年へと相次いで延期。2019年の選抜総選挙はもし開催されていれば、STU48としては3回目の参加のタイミングでもあり、順位的には満を持して躍進し世間の注目を浴びるタイミングでもあったと考えられる。2020年からは記憶も新しいがコロナ禍での制限された活動を余儀なくされ、やはりシングル発売延期、コンサートの中止と“逆境”の連鎖が続いていたようにも見える。
そんな彼女達の楽曲群、特にシングル表題曲には、いわゆる王道のアイドルソングは存在しない。常にメッセージが込められ、曲調もマイナー調が多いのもその特色として挙げられる。
2022年最初のリリースとして、最新シングル「花は誰のもの?」は広島を拠点の一つとして活動する彼女達が“今”歌うべき、意義深い“平和を願うメッセージ”が込められた楽曲が用意された。
この楽曲にはトライアングルセンターという新しいかたちのセンターの提示、ミュージックビデオをドラマミュージックビデオと題し30分超えの短編ドラマ化、2期生から新しいヒロインが誕生するなど、変化を恐れず挑戦を続ける攻めの姿勢が見受けられ、楽曲の世界観との相乗効果で新しいファン層へのアプローチが加速されて、発売以降楽曲の浸透が急速に広がりを見せている。
発売2週目の最新USEN J-POPチャート(4月24日付)では自身初となる1位を獲得するに至っている。
また、音楽番組NTV「バズリズム」(4月29日)に初出演が実現、『思い出せる恋をしよう』以来となるTBS系「CDTVライブ!ライブ!」(5月2日)への出演も決定、たたみかけるように翌日5月3日には、広島県内最大規模のアリーナ会場グリーンアリーナにて5周年コンサートを控え、まさにデビュー以来、最大規模の飛躍のチャンスと言うべきタイミングが訪れようとしていた矢先に…またしても彼女達は“逆境”に見舞われることになる…。
メンバーが新型コロナウイルスに感染により、TBS系「CDTVライブ!ライブ!」出演見送り、5周年コンサート開催中止、第45回ひろしまフラワーフェスティバル出演見送りとなった。
そして、ここに1本の動画が用意されている…。
このGW公開に向けて準備されていた、STU48初となるダンスリリックビデオである。あらたに「花は誰のもの?」の世界観を忠実に表現するべく、彼女達のパフォーマンスと歌詞に特化した内容の、シンプルながら胸を刺す構成のミュージックビデオになっている。デビュー以来培ってきたスキルが花開き、感情表現豊かな全力の今のSTU48の底力と本来の楽曲のメッセージがダイレクトに伝わる内容になっている。