日本の国立天文台が、ハワイのマウナケア火山にあるハワイ観測所にある口径8.2メートルの反射式望遠鏡「すばる望遠鏡」の上空で、空を渦巻きながら移動する不思議な光を2022年4月17日の早朝に観測したとして、その映像を公開しました。

Mysterious Glowing Swirl Over Hawaii Was Actually a Dying SpaceX Rocket

https://www.sciencealert.com/mysterious-flying-whirlpool-over-hawaii-was-actually-a-dying-spacex-rocket

光の渦巻きはすばる望遠鏡上空を映した朝日新聞宇宙部のライブカメラに映り込んだもので、以下のムービーで見ることができます

A 'Mysterious' Flying Whirlpool' over Maunakea on 2022-04-17 / マウナケア天文台群上空を飛ぶ謎の渦巻き 2022年4月17日 - YouTube

現地時間の2022年4月17日朝5時頃、画面左からグルグルと回転する光の渦が登場。



光の渦は回転を続けながら、ゆっくりと右に流れていきます。



そして、光の渦は流れながら、すーっと消えていきました。



国立天文台によると、この光の渦の正体は、撮影から2時間ほど前にカリフォルニアのヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上げられたSpace Xのロケット「ファルコン9」の2段目が落下する様子をとらえたものだとのこと。このファルコン9はアメリカ国立偵察局(NRO)のスパイ衛星を打ち上げるためのものだったそうです。

オランダを拠点に人工衛星観測者として活躍するマルコ・ランブレク氏は天文学関連ニュースサイトのSpaceWeather.comに対し、「太平洋上空で切り離されたファルコン9の上段が、燃焼後の燃料タンクによって特徴的な渦巻きを示している様子がこの映像に映っています」と解説しています。