香取慎吾、3年ぶり映画主演&岸井ゆきのと初共演 市井昌秀監督『犬も食わねどチャーリーは笑う』公開が決定
映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』が9月に公開されることがわかった。
『犬も食わねどチャーリーは笑う』は、『凪待ち』以来3年ぶりの映画出演を果たす香取慎吾を主演に迎えた作品。香取と初共演する岸井ゆきのがヒロイン役をつとめ、市井昌秀監督(『台風家族』など)が自身のオリジナル脚本をもとに映画化したものだ。
市井昌秀監督 (C)2022“犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS
香取と市井監督は、映画撮影の現場では本作で初タッグ。ただし、ふたりの出会いは、2008年の『ぴあフィルムフェスティバル』で当時審査員だった香取が、市井監督の作品を高く評価(結果はグランプリ受賞)した当時までさかのぼる。市井監督の中には、「いつか一緒に香取と映画の仕事をしたい」との強い思いが芽生えており、その後2020年1月にはリリースされた香取のソロアルバム収録曲「FUTURE WORLD(feat.BiSH)」のミュージックビデオを撮ることに。それが後押しとなり、MV撮影終了後、市井監督は香取を主演に据えた脚本の執筆に取り掛かったとのこと。『犬も食わねどチャーリーは笑う』の撮影は2021年9月下旬から10月下旬にかけ、東京の立川ほか埼玉などで行われた。
本作で描かれるのは、結婚4年目を迎える田村裕次郎(香取慎吾)と日和(ひより/岸井ゆきの)の物語。表向きは仲良し夫婦の二人だったが、日和がこっそり投稿していた SNS「旦那デスノート」をきっかけに、少しずつ小さなすれ違いがつまびらかになっていく。
市井は本作の構想段階で、「大切な人との関係性を見つめ直すもの」「情けない、だらしない、ダメな香取慎吾」のふたつを思い描いていたという。コミカルな悪口が並ぶ「旦那デスノート」とは対照的に、シリアスなシチュエーションにもがく裕次郎と日和を二人がとてもユーモラスに演じているのは、市井の狙いだという。なお、タイトルの「チャーリー」とは、劇中に登場するフクロウ(3歳/オス)のこと。
香取、岸井、市井監督のコメントは以下のとおり。
香取慎吾(田村裕次郎 役)
また、映画に出演させてもらえてとても嬉しいです。
初めて市井監督の映画に参加しました。
初めて岸井ゆきのさんと共演させてもらいました。
笑顔のはじめましてが絡み合いながら、SNS『旦那デスノート』にもがく裕次郎を演じました。
恐怖の連続でした!
自分の知らないところで、自分の知っている人が、自分の事を晒している!
コメディです。
コメディだけど、泣けるんです。
いい意味で。。
岸井ゆきの(田村日和 役)
わたしは本当の夫婦の感覚を知らないのですが、両親をずっと見てきて、何もないようで何かある空気、本心を悟られないように諭そうとする威厳、笑いながら諌める態度、不思議な関係だと思いました。そんなことを考えて芝居をするのは、いつかあるかも知れない未来を追いかけるようで面白かったです。
そして隣にいる相手が幼少期から拝見している香取慎吾さんだなんて身の引き締まる思い。毎日が優しい光で溢れて、香取さんと楽しくお話させていただいている時間は自分でも不思議で SFみたいで、市井監督と現実的な会話で構築していく物語はファンタジーで。
皆様がこの映画をどう感じるのか…私も楽しみにしています!
市井昌秀(監督)
なんらかのすれ違いで妻に憎たらしさを覚えた後、笑いながら誰かと電話するその背中を見て、「この人は何者なんだ?」と感じる時がしばしばあります。
結婚って、夫婦って、男と女って、一体なんなんだろう?
なんだか厄介で面倒なものを抱えて、どこへ向かっているのだろう?
わからないのその先を、香取慎吾さんと岸井ゆきのさんで見たいと思いました。平凡で情けなくダメな田村裕次郎、笑顔の片隅で毒を盛る田村日和と一緒に。
『犬も食わねどチャーリーは笑う』は9月TOHO シネマズ 日比谷ほか全国公開。