macOSのシステムメニューの画面構成をSafariのWebインスペクタを使ってのぞき見る方法について、ウェブデザイナーのジム・ニールセンさんがブログに投稿しています。

Inspecting Web Views in macOS - Jim Nielsen’s Blog

https://blog.jim-nielsen.com/2022/inspecting-web-views-in-macos/

ニールセンさんによると、下記のコマンドをmacOSのターミナルで実行すればOKとのこと。

defaults write NSGlobalDomain WebKitDeveloperExtras -bool true
defaults write -g WebKitDeveloperExtras -bool YES


上記のコマンドを実行すると、WebViewが利用されているシステムメニュー内でコンテキストメニューを出せるようになります。このコンテキストメニューから「Inspect Element」を選ぶとWebインスペクタが開きます。



例えば、以下のようにApple IDのウィンドウでWebインスペクタを開くと、通常のウェブページを見たときと同様に、その画面を構成する内容を確認できます。



「ネットワーク」タブを見ると、ロードされているJavaScriptの内容も確認可能。



ニールセンさんは、AppleがSafariに「font-family: -apple-system」のような独自拡張を入れたのはmacOS内部でWebViewを使いたかったためではないかと推測しており、さらにその点を踏まえて、Safariに独自要素が搭載される場合はその要素を利用する新しいOSの機能が登場すると考えることもできると述べています。

このブログ記事はニュースサイトのHacker Newsでも話題に。そのコメント欄では、「WebViewが利用されているのはiCloud関連の一部の画面のみ」と注釈されているほか、「システムメニューでWebViewを使うことのメリット・デメリットは何か」などが議論の対象になっています。