兄の猫虐待動画を撮影…ズマ弟、所属の英5部クラブから出場停止処分

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 飼い猫への虐待動画が波紋を呼ぶウェストハムのフランス代表DFクル・ズマ。その実弟であるDFヨアン・ズマが、所属するダゲナム・アンド・レッドブリッジ(イングランド5部)から出場停止処分を科された。11日に同クラブが発表している。

 ヨアンは先日、クルが飼い猫に対して空中から落として蹴り飛ばす、靴を投げて追い回す、顔に平手打ちをするなどの場面を収めた動画を撮影。ヨアンは自身の笑い声も入ったその動画をスナップチャットに投稿していた。すると、イギリス紙『サン』を皮切りに動画がネット上で拡散され、兄弟そろって激しい批判にさらされている。

 クルの飼い猫は動物愛護団体『RSPCA(英国動物虐待防止協会)』によって保護されており、RSPCAはエセックス警察と協力して動画の調査を進めている。そんななか、ヨアンは調査が終了するまでの間、クラブから出場停止処分を受けることになった。ダゲナム・アンド・レッドブリッジはクラブ公式サイトを通じて、次のような声明文を掲載している。

「ヨアンは今週、RSPCAから調査に協力するよう連絡を受け、全面的に協力しています。しかし、ダゲナム・アンド・レッドブリッジは、動物に対するいかなる残虐行為も非難し、多くのサポーターの反応を十分に理解していることを再度表明したいと思います。そこでクラブは、RSPCAが調査を終えるまで、ヨアンがダゲナム・アンド・レッドブリッジの一員として、いかなる試合にも出場しないことを決定しました。これ以上の処置が必要と判断された場合は、RSPCAの調査が終了した時点で行われます」

 なお、ウェストハムは9日、クルに「可能な限り最高額の」罰金処分を科し、同額を動物保護チャリティーに寄付することを発表していた。しかし、8日に行われたプレミアリーグ第24節ワトフォード戦で同選手を起用したことで、クラブやデイヴィッド・モイーズ監督への非難も殺到。ウェストハムとウェルネスパートナー契約を結んでいる『Vitality』は同クラブとの契約を停止し、『アディダス』も同選手とのパートナーシップを解消したことを発表している。