前澤友作さんがついに宇宙旅行を成しとげた! 前澤コレクションの珠玉の名車3選
前澤友作さんが所有する名車を振り返る
アパレル通販サイト「ZOZOTOWN」を立ち上げた実業家である前澤友作さんは、日本時間の2021年12月8日午後4時40分ごろ、かねてから念願としていた宇宙旅行へと旅立ちました。
2019年にZOZOTOWNを運営する株式会社ZOZOの社長を退任した前澤さんは、宇宙旅行をおこなうことを公言していましたが、ついに実現し、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した初の日本の民間人となりました。
【画像】宇宙旅行と比べて格安? 前澤友作さん所有の珠玉の超高級車を見る(36枚)
前澤さんは社長時代から無類のクルマ好きとしても知られており、数々のスーパーカーや超高級車を買い求め、コレクションしてきました。
このコレクションの多くは特別にオーダーしたクルマで、1台数億円にもなるモデルもあります。
そこで、前澤コレクションのなかから珠玉の名車を、3車種ピックアップして紹介します。
●ブガッティ「シロン」
現在、フランスに本社を置くブガッティは、第二次世界大戦以前にクルマを芸術の域にまで高めたことで知られるメーカーです。
1998年以降はフォルクスワーゲン・グループの傘下となり、新生ブガッティはハイパーカーメーカーとして現在に至ります。
このブガッティがつくっている現行モデルが「シロン」です。
外観はクラシカルなエッセンスを散りばめながらも、複雑な曲面で形成された有機的なフォルムで、ロー&ワイドなスタンスは見る者を圧倒するオーラがあります。
特徴的なのがボディの中央に走る1本のラインで、エアロダイナミクスの向上にも大きく貢献するといいます。また、ドアまわりの「Cライン」がシロンの個性を際立たせており、美しさを表現。
リアミッドシップに搭載されているエンジンは8リッターW型16気筒4(クワッド)ターボで、最高出力1500馬力、最大トルクも1600Nmと、途方も無いパワーを発揮します。
価格は内外装のカラーリングや素材、メカニカルな仕様などがオーダーできることから変動しますが、概ね4億円からです。
前澤さんのシロンの外観はベージュに近いアイボリーホワイトに塗装され、内装はオレンジのカラーで、ブレーキキャリパーもオレンジです。
さらに、ハイギヤードのトランスミッションでオーダーされており、最高速度500km/hの仕様となっており、これは計算上ではなく、実際に到達できることをブガッティ自らが証明しています。
●ロールスロイス「ファントム オリベ」
前澤さんがテレビの密着取材に出演する際に、普段の移動のクルマとして「マイバッハ 62S」が使われているシーンが見受けられますが、当然ながら他にもラグジュアリーなクルマを所有しています。
そのなかの1台が、2021年5月にお披露目されたロールスロイス「ファントム オリベ(織部)」です。
このファントム オリベは、ロールスロイスの伝統的なオーダーメイドプログラムである「ビスポーク」によってつくられ、しかもロールスロイスだけでなく、エルメスとのコラボレーションにより製作されました。
コンセプトは「陸のジェット(ランド・ジェット)」で、プライベートジェットで移動するときの静けさと排他性を地上で実現することを想定したといいます。
印象的なツートンカラーの外観は、日本古来の陶器「織部焼」の熱心なコレクターである前澤さんの希望で、織部の特徴的な暗緑色とクリーム色の釉薬を再現して調合された「MZオリベ・グリーン」で仕上げられており、前澤さんのプライベートジェットにも同じ塗料を使用できるように配慮されました。
内装は「エルメス・エネア・グリーン・レザー」の素材で仕上げられ、ステアリングやギアセレクター、クライメート・コントロール設定用のロータリーコントローラーなど、直接触れる細部に採用されています。
さらにエルメスレザーをダッシュボード上部、ピラー、リアパーセルシェルフなど随所に使用し、グローブボックスのリッドには「Habille par Hermes Paris(エルメス・パリによる装飾)」の文字が刻印されています。
ファントム オリベの内装は、ほかにもエルメスの馬具職人が使用していたステッチやペイントの技術が生かされており、まさに世界の2大ラグジュアリーブランドの才能が結集した1台です。
●パガーニ「ゾンダ ZOZO」
古くからセレブに愛されているスーパーカーといえば、フェラーリとランボルギーニですが、それに真っ向勝負を挑んだ新興メーカーがイタリアのパガーニです。
パガーニはスーパーカーとアートの融合をテーマとしてスーパーカー、ハイパーカーの開発をおこなっており、かつて、その代表的なモデルだったのが「ゾンダ」で、1999年に発表され2011年まで量産されましたが、その後も一部の限定モデルや顧客のオーダーによって、都度生産されました。
外観はまるでルマンシリーズのLMカーを彷彿とさせるフォルムで、まさに公道を走れるレーシングカーです。なお、ボディはクローズドとオープンの2タイプがあります。
リアミッドシップに搭載されるエンジンは、メルセデス・AMG製で、さまざまな仕様がありますが、最終型では6リッターV型12気筒自然吸気で、最高出力は800馬力ほどと、まさにハイパワーにふさわしいパフォーマンスを発揮。
そして、リアのセンターに位置するゾンダの特徴的な4本出しマフラーから奏でられる、V型12気筒自然吸気ならでは咆哮は、まさに至高の存在といえるでしょう。
前澤さんはこのゾンダを特別にオーダーして入手。「ゾンダ ZOZO」が正式な車名です。
外観はパープルとクリア塗装のカーボンの素地を組み合わせた2トーンカラーで、内装も同様なコーディネイトとなっています。
また、ルーフにはエアインテークが設置され、ハイマウントのリアウイングや各種エアロパーツを随所に装着。空力特性の向上のためのスパッツも、リアのホイールアーチに取り付けられています。
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今回、紹介した3車種は、オーダーメイドでつくられたモデルです。さらにフェラーリやロールスロイスなどでは、完全に世界に1台しか存在しない、いわゆる「ワンオフ」で製作されるクルマもオーダー可能です。
金額はまさに青天井で、1台10億円にも及ぶケースも珍しくありません。
しかし、フェラーリやロールスロイスではお金さえあればオーダーできるわけではなく、著名なコレクターや何代にもわたる顧客といった「特別なお客様」に限られます。
そうして、ブランドイメージを守ってきたといえるでしょう。