衆院選で落ちててほしかった世襲政治家ランキング 2位は安倍晋三氏…圧倒的1位は?
11月10日に召集された特別国会で、岸田文雄首相(64)が第101代首相に選出され、第2次岸田内閣が発足した。
10月末に行われた衆議院選挙では、立憲民主党の辻元清美氏(61)など意外な大物議員が落選。硬直化が進む日本の政治にも変化の風が吹くかと思いきや、依然、強い勢力を誇っているのが世襲議員だ。
河野洋平氏(84)を親に持つ河野太郎氏(58)や、かつての総理大臣である小泉純一郎氏(79)の次男・小泉進次郎氏(40)といった有名二世議員が続々と当選。親の地盤を引き継いだ議員らの底力を見せつける結果となった。
そこで、本誌はWEB上で「落選してほしかった世襲議員」についてのアンケートを実施し、ランキングを作成した。約200人から回答を得た結果は、以下の通りだった。
【今回の衆院選で落選してほしかった世襲の衆議院議員は誰ですか?】(回答:2021年11月2日〜11月7日)
1位:麻生太郎氏(40.4%)
2位:安倍晋三氏(25.5%)
3位:甘利明氏(7.5%)
3位:小泉進次郎氏(7.5%)
5位:小沢一郎氏(5%)
6位:鳩山二郎氏(3.1%)
7位:河野太郎氏(2.5%)
8位:小渕優子氏(1.9%)
40%と圧倒的1位だったのは麻生太郎氏。
“九州の帝王”とも呼ばれる麻生家出身で、父親は衆議院議員を3期務めた麻生太賀吉さん(享年69)。昨年10月に菅内閣の閣僚の家族分を含めた資産が公開された際、麻生氏は6億4,845万円とトップだった。そんな庶民離れした感覚が、「(カップ麺について)1個400円くらい?」「温暖化で北海道の米がうまくなった」といった、これまでの失言を招いていると批判を受けたようだ。以下のようなコメントが寄せられた。
「数々の失言から見える本音が受け入れがたい。国民を馬鹿にしている。」(60代女性・専業主婦)
「金銭感覚が金持ちのものさしなので。考え方や発言に同意できない。」(50代女性・専業主婦)
「裕福なご家庭に育ち、国民に対して『下々の皆さん』などと口を滑らすような国民に寄り添えない人に国政は無理」(50代女性・専業主婦)
■2位は“説明責任を果たしていない”あの人
25.5%の得票率で2位に選ばれたのは安倍晋三氏(67)。父親は衆議院議員を11期務め、自由民主党幹事長や内閣官房長官などを歴任した安倍晋太郎さん(享年67)だ。総理大臣在職中に発覚した森友・加計問題や、桜を見る会をめぐる問題にたいして、説明が不十分であると厳しい指摘が相次いだ。
「森友学園問題・桜を見る会など、不透明なお金の流れが多すぎる。」(40代女性・会社員)
「モリカケ問題を筆頭に不透明過ぎることが多いから」(50代女性・専業主婦)
「説明責任を果たしていないから。」(30代女性・会社員)
同率3位となったのは、小泉進次郎氏と甘利明氏(72)。元総理大臣の純一郎氏を親に持つ進次郎氏だが、実力不足と指摘する声が。
「親の七光りだと思うから。中身のない発言ばかりで信用できない。」(20代その他・学生)
「国会議員、大臣の器とは到底思えない」(30代女性・会社員)
2期衆議院議員を務めた甘利正さん(享年72)を父にもつ甘利氏。やはり、報じられている金銭問題についての不十分な説明で信頼を大きく損なっているようだ。
「金銭問題についてしっかり説明されてないから。」(20代女性・会社員)
「有耶無耶な問題を説明せずに当選すると思っていたのか疑問。」(30代女性・会社員)
果たして、彼らは任期中に親譲りではない政治家としての”底力”を見せることができるのかーー。