AQUOS XLED

シャープは CEATEC Online 2021 で予告していた、miniLED採用の新型テレビ「AQUOS XLED」(DX1/DP1)を正式に発表しました。55V〜85V型までの5機種をラインナップし、2021年12月10日より順次発売予定です。

市場想定価格は下記の通り(全て税込)です。

<DX1ライン>

8T-C85DX1:176万円前後

8T-C75DX1:82.5万円前後

8T-C65DX1:66万円前後

<DP1ライン>

4T-C65DP1:44万円前後

4T-C55DP1:36.3万円前後

従来の液晶ディスプレイは、単一のバックライトで画面を照らすため、画素が自ら発光する有機ELディスプレイのように漆黒を表現したり、部分的に輝度を高めたりするのには不向きとされていましたが、miniLEDは、液晶のバックライト部分に小型のLEDを高密度に敷き詰めることで、輝度やコントラストを飛躍的に向上できるのがポイントです。

発表によれば、新製品「4T-C65DP1」は、4K液晶テレビ「4T-C65DN1」(2021年発売)比で約72倍のminiLEDを採用。その数なんと約8000個です。8Kテレビの場合は、数値が異なるとのことですが、ピーク輝度が従来機比で約3倍に向上しています。

画像処理エンジン「Medalist」については、「AQUOS XLED」の画質に最適化し、8Kテレビの開発で培ってきた「超解像アップコンバート」技術を両ラインに搭載。解像度や映像フォーマットを解析し、被写体が本来持つ質感や輪郭などを緻密に再現できるとシャープは説明します。

▲映像信号に含まれる被写体の動きや輪郭、質感などをリアルタイムで解析し、本来持っている精細感やコントラスト、色合いの情報を復元する

▲ナノサイズの半導体粒子である量子ドットによる光波長変換技術を採用。バックライトの青色光から純度の高い3原色(青・緑・赤)を生成することで、広色域と色鮮やかな映像表現を実現

■ 音に包み込まれるような感覚

また、画面下部、上部、サイドそれぞれにスピーカーを配置したことで、あたかも画面の中央付近から音が聴こえるような感覚で、映像と音声が一体となった臨場感を味わえるとのこと。

画面背面上部にツィーターとミッドレンジ搭載ハイトスピーカーを装備。背面のサブウーハーと合わせ、高域から低域まで豊かな音域をクリアでパワフルに再現できるとのこと。また、ハイトスピーカーを前向きに20°傾斜させたことで、音に包み込まれるような臨場感を体感できるそうです。

▲ 高画質、高音質化を果たしながら、まるで空間に浮かんでいるかのようなデザインに

▲新製品「8T-C65DX1」は、従来機「8T-C60CX1」(2020年発売)比で約1/5の狭額縁化(約0.2cm)を実現

このほか下記にも対応します。

Android TV (8Kコンテンツの再生)

HDR10 / HLG / Dolby Vision

エンタメ・生活情報サポートアプリ「COCORO VISION」

番組録画時に、シーン(音声)の切り換わりに自動でチャプターを記録する「おまかせオートチャプター」

文字が読みやすい4K高精細表示と、番組や出演者の情報を画像付きで分かりやすく表示する番組表

なお、DX1ラインはBS8Kチューナーを内蔵し、DX1とDP1の両ラインともにBS4K・110度CS 4Kチューナーを2基内蔵。また、4K放送視聴中に別の4K放送と地上/BS/CSデジタル放送の2番組同時録画が可能です(外付けUSBハードディスクは別売です)。

Source:シャープ