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 近頃、健康志向の高まりを受けて、たんぱく質=プロテインに注目が集まっているのはご存知の通り。筆者も、運動をした後や1日の食生活のなかで、必ずたんぱく質をとるように意識し始めました。

 卵や納豆など、たんぱく質を豊富に含む食品は色々ありますが、筆者のお気に入りはヨーグルト。朝ごはんや間食にもなるので、冷蔵庫に常備しています。ですが、ひと口にヨーグルトと言っても最近あまりにもたくさんの種類が販売されており、毎回、どれを買うべきか、微妙に悩むことが増えました。

 そこで、各ヨーグルトにどんな違いがあるのか、実際に食べ比べてみることにしました。今回は、スーパーで見つけた「Isey SKYR」「OIKOS」「パルテノ」「TANPACT」という4つの高たんぱくヨーグルトを計15種類、食べ比べてみたので、レポートしたいと思います。

アイスランド伝統の乳製品「Isey SKYR」

「Isey SKYR(イーセイ スキル)」。フレーバーは「プレーン」、「バニラ」、「クリーミーストロベリー」、「ミックスベリー」の4種

 まず食べたのは「Isey SKYR(イーセイ スキル)」。“スキル”とは、アイスランドの国民食で、なんと千年以上昔のバイキングの時代から食べられている、ヨーグルトとチーズの中間のような乳製品。スキル菌という菌を使用しているのが特徴です。カラフルなパッケージも可愛らしいですね。

「プレーン」、「バニラ」、「クリーミーストロベリー」、「ミックスベリー」の4種がラインナップされており、いずれも内容量は110gで、脂質はゼロです。たんぱく質量は「プレーン」が12gで、その他はすべて11gとなっています。カロリーも「プレーン」が一番低く、76kcal。「クリーミーストロベリー」が78kcal、「バニラ」と「ベリーミックス」が82kcalと微妙に違います。

チーズのような風味を感じる「プレーン」

183円。たんぱく質12g

 まずはプレーンから。スプーンですくってみると、かなりしっかりと粘度があることがわかります。砂糖不使用なので、チーズのような風味と少し強めの酸味が感じられ、ミルクそのものの味わいが楽しめます。味変にはちみつを入れてみたところ、チーズケーキのような味わいになってものすごく美味。これ、オススメです。

食べてみたいフレーバーNo.1。期間限定「クリーミーストロベリー」

194円。たんぱく質11g

 ユーザーアンケートで、食べてみたいフレーバー No.1 を獲得したという、ストロベリーを商品化したのがこちら。ストロベリーのソースが全体に混ざっており、スプーンですくうとイチゴの果肉も見えます。クリームチーズのようななめらかさに、ストロベリーの酸味と風味がよくマッチしていて、名前の通りクリーミーさもあります。

さっぱりとした甘酸っぱい味わい「ベリーミックス」

194円。たんぱく質11g

 続いて「ベリーミックス」。最近リニューアルされたそうで、北欧で人気の伝統的な食材リンゴンベリーが加わったとのこと。食べてみると、ベリーの風味がふわっと広がり、さわやかで甘酸っぱい味わい。さっぱりと食べられるので、朝食にちょうど良いかもしれません。

やわらかな甘さが広がる香り豊かな「バニラ」

194円。たんぱく質11g

「Isey SKYR(イーセイ スキル)」の最後は「バニラ」。画像だとわかりにくいのですが、全体がほんのり黄色に色づいており、バニラビーンズのつぶつぶも見えます。味わいにもバニラの香りがしっかりと感じられ、やわらかな甘さが美味しい! 粘度のある食感なので、ヨーグルトともチーズとも違う、まったく新しいスイーツのように楽しめました。

アクティブな人に大人気の「OIKOS(オイコス)」

「プレーン・砂糖不使用」、「プレーン・加糖」、「洋ナシ」、「ストロベリー」、「ブルーベリー」の5種類を入手

 続いては、スーパーやコンビニでもよく見かける「OIKOS(オイコス)」。吸収タイミングの異なるホエイとカゼインという2種類のたんぱく質が含まれているのが特徴で、筋トレなど体を鍛えている人に人気のヨーグルトです。

 1カップの内容量は113gで、脂肪はもちろんゼロ。気になるたんぱく質量は「プレーン・砂糖不使用」が最多の12g、その他はすべて10gです。カロリーは「プレーン・砂糖不使用」が群を抜いて低い71kcal。その次に期間限定の「洋ナシ」90kcalが続き、「プレーン・加糖」、「ストロベリー」、「ブルーベリー」は92kcalと続きます。

 今回は、期間限定フレーバーの「洋ナシ」を含む5種を試してみました。

腹持ちの良さが抜群「プレーン・砂糖不使用」

132円。たんぱく質12g

 カロリーを少しでも抑えたいなら、砂糖不使用のプレーン一択。「Isey SKYR」や「パルテノ」など、ほかの商品と比べてダントツで粘度が高く、ねっとりとした食感です。かなりボリューム感を感じるので、食事のお供というよりは、これだけで立派な食事になりそうな印象。しかも腹もちの良さも抜群で、筆者はこれを食べてから、何時間も空腹を感じませんでした。

フルーティーな香りが最高! 期間限定「洋ナシ」

152円。たんぱく質10g

 続いては期間限定フレーバーの「洋ナシ」。フタを開けたとたん、洋ナシのフルーティーな香りが漂ってきます。スプーンを入れると出てくるソースには果肉も混じっていて、ヨーグルト部分と混ぜて食べると、洋ナシの風味豊かな味わいが口いっぱいに広がります。うーん、美味しい!

控えめな甘さでさっぱり食べられる「プレーン・加糖」

132円。たんぱく質10g

 こちらは「プレーン・加糖」。プレーンに砂糖が入ったシンプルな味わい。砂糖不使用に比べると、圧倒的に食べやすいですね。甘さは控えめなので、フルーツと一緒に食べても美味しいかも。ただし、「プレーン・砂糖不使用」が71kcalなのに対し、こちらは92kcal。減量中の人には前者がオススメです。

OIKOS人気No.1フレーバー「ストロベリー」

152円。たんぱく質10g

 OIKOSの中で人気No.1フレーバーがこちらの「ストロベリー」。フタを開けたときのビジュアルはプレーンと同じですが、スプーンを奥まで入れると、ストロベリーソースが顔を覗かせます。苺のつぶつぶ感が残ったソースで華やかな香り。さらさらとしたソースなので、粘度の高いヨーグルトと混ざりやすいのがイイ。人気なのもうなずける美味しさでした。

果実感たっぷりの甘酸っぱい風味「ブルーベリー」

152円。たんぱく質10g

 こちらもスプーンを奥まで差し込むと、北米産のブルーベリーをふんだんに使用したソースが溢れてきます。こちらもつぶつぶ感が際立っていて、果実感とブルーベリーの香り、甘酸っぱい風味が、ねっとりとしたヨーグルトによく合います。

日本初のギリシャヨーグルト商品「パルテノ」

「プレーン砂糖不使用」、「プレーン加糖」、「オレンジソース入」、「ブルーベリーソース入」の4種を試してみました

 今ではもうすっかり日本に定着した感のあるギリシャヨーグルト。なかでも「パルテノ」は日本で初めて発売されたギリシャヨーグルト商品です。水切り製法によって、丁寧にヨーグルトの水分を取り除き、旨みと栄養素を残して作られているのが特徴です。

 内容量はプレーン2種が100g、その他は80gと差があります。たんぱく質量とエネルギーは、「プレーン砂糖不使用」が10.2g・99kcal、「プレーン加糖」が9.2g・106kcal、「オレンジソース入」が7g・81kcal、「ブルーベリーソース入」が7g・81kcalとなっています。

クリーミーでなめらかな「プレーン砂糖不使用」

146円。プロテイン10.2g

「Isey SKYR」や「OIKOS」と比べると、ややマイルドで柔らかい食感です。チーズのようにクリーミーで酸味も強くないので、砂糖不使用でも食べやすくて美味しいです。ギリシャ伝統の水切り製法ならではの、丁寧かつ濃密な口当たりがクセになりそうです。

爽やかなオレンジの香り。期間限定「オレンジソース入」

146円。プロテイン7.0g

 こちらは期間限定の「オレンジソース入」。スプーンを差し込むと、トロッとしたオレンジソースが泉のようにあふれ出てきます。果肉も入っているので、オレンジ特有のさわやかな香りとジューシーな味わいが存分に楽しめます。

「プレーン加糖」はチーズケーキのような味わい

146円。プロテイン9.2g

 こちらはプレーンの砂糖入り。チーズのような味わいに柔らかな甘さが加わると、まるでチーズケーキのような深みのある味わいに変化します。食後、さっぱりした甘さが欲しくなった時におすすめです。

フルーティーな香りが広がる「ブルーベリーソース入」

146円。プロテイン7.0g

 こちらも「オレンジソース入」と同じく、スプーンを底まで入れるとブルーベリーソースが出てきます。ブルーベリーの果肉感を感じるソースで、やや酸味のあるフルーティーな味わいが好きな人にオススメです。

吸収されやすい乳たんぱくを配合。明治「TANPACT」

「甘さひかえめ」と「バニラ風味」の2種をゲット

 明治から発売中の「TANPACT」は、体に吸収されやすいとされる乳たんぱくを配合したギリシャヨーグルトです。今回は「甘さひかえめ」と「バニラ風味」をゲット。ちなみに、筆者は見つけられなかったのですが、「ブルーベリー風味」もあるようです。

 いずれも内容量は110gでたんぱく質は10g、エネルギーは60kcalで、脂質はゼロ。どちらもビタミンB6が0.65mg含まれているのが特徴です。

ほんのりとした甘さが食べやすい「甘さひかえめ」

117円。乳たんぱく10g

 まずはスプーンを入れると、ギリシャヨーグルト特有のねっとりとした感触。質感としては、パルテノに近く、「Isey SKYR」や「OIKOS」と比べると柔らかめです。「甘さひかえめ」という名の通り、砂糖が入っているので、そのままで十分おいしくいただけます。ほんのりとした甘さを感じるさっぱりとした味わいで、食事のお供にも最適な印象でした。

華やかな香り広がる「バニラ風味」

117円。乳たんぱく10g

 こちらはバニラ風味。口に入れると、バニラの華やかな香りが広がります。Isey SKYRのバニラと比べると、よりさっぱりとした甘さに感じました。

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 というわけで、4ブランド計15種類のヨーグルトを食べ比べてみました。全商品の中で、最もプロテインが多く含まれていたのは「Isey SKYR」のプレーンと、「OIKOS」の砂糖不使用という結果に。少しでも多くたんぱく質を摂りたい方にはこの2つがオススメ。

 ちなみに、個人的にはIsey SKYRの「プレーン」と「ミックスベリー」が一番のお気に入りに。粘度高めの食感が満足感と食べ応えがあり、ヨーグルトとはまた違った味わいが魅力的でした。パッケージもカラフルで可愛らしく、”運動していて、プロテインを意識してます!”というマッチョな感じがあまりないので手が伸びやすいのも◎。「プレーン」のはちみつを入れた時のチーズケーキのような味わいと、「ミックスベリー」のさっぱりとした甘酸っぱい味わいが気に入りました。

 期間限定商品を含め、各社から発売されているさまざまなフレーバーを試してみて、自身の好みに合わせて選んでみましょう。

※「OIKOS」と「TANPACT」は筆者購入時の価格

(取材・文◎きなこ)