デカくて旨い! 手間ひま惜しまず手作りされた『からあげ原人』の至極の「からあげ」を食べてきた
『鶏唐揚げ専門店 からあげ原人』の「醤油から揚げ」 | 食楽web
カラアゲニストと名乗っているくらいなので、当然からあげが大好きで喫食率の高い筆者。以前から周囲の友人知人からは「からあげ星人」だの「からあげ原人」などからかわれていたものです。
そんな筆者が大いに親近感を覚えたのが今回ご紹介する『鶏唐揚げ専門店 からあげ原人』。首都圏に10店舗を展開するテイクアウト専門のお店です。店名も、まさに筆者のあだ名そのもの。
『からあげ原人 足立六町店』
どんなお店で、どんなからあげを出すのか、非常に気になります。筆者などは遠くおよばない“からあげ界の猛者”のいるお店なのかもしれません。さっそく足立六町店にていただいてきました。
1個約60g。店名に魅せられて訪れたお店のからあげの味はいかに!?
旨みたっぷりの「塩から揚げ」
今回は、人気メニューだという「醤油から揚げ」「塩から揚げ」「ショウガから揚げ」(各1個130円)をいただきましたが、どれも1個が約60gという、今トレンドのジャンボサイズ。子どものげんこつくらいあります。う~む、なかなか最先端を行く“原人”ですね(笑)。
まずは「塩から揚げ」から。ガリッとしたやや固めの衣ですが、パラパラと砕け散ることなく、肉とうまく一体化します。表面には沖縄のシママースがふりかけられています。シママースは海水を平釜でじっくり煮詰めて、海水の天然ミネラルやにがり成分を生かして作られた塩です。これがマイルドでうま味すら感じる味わいを演出しています。一般的な塩からあげはあっさりした味が多いものですが、これはちょっと濃いめの味付けでコクを感じます。
「塩から揚げ」の断面。沖縄のシママースを使用しており、塩のうま味が絶妙!
続いて「ショウガから揚げ」を。からあげの味付けにショウガを使用することは珍しくありませんが、これはショウガの風味がさわやかな味わいで、軽くピリッとくる刺激が後を引きます。醤油ベースの漬けダレに漬け込んでいるそうで、これまた濃いめの味付け。口の中にショウガの味と肉のうま味がいつまでも残ってしまい、ついつい「もう1個!」と言いたくなります。
「ショウガから揚げ」。ショウガのピリッとした辛味がさらなる食欲をソソる!
そして「醤油から揚げ」は、愛知県半田市の老舗「ヤマミ醸造」謹製の底引きたまり醤油を使用。醸造樽の下部にたまった、旨み、コク、香りが十分に引き出されたたまり醤油の、さらに底引分だけを使っているんです。そのため実に味がコク深い! 肉のうま味とタッグを組んで味覚をガンガン刺激してきます。
こちらは「醤油から揚げ」
こちらのからあげは、いずれも手作業で手間ひま惜しまずに作られています。特に衣の食感は素晴らしく、余分な油も残っていません。独自に配合した粉をまぶしたあと、冷蔵庫で1時間ほど寝かせるそうで、肉の水分がうまく衣部分に吸収されて、絶妙な歯ざわりになっています。
「醤油から揚げ」を半分に割った図。濃厚な味付けでご飯もすすみそうです
さらに特徴的なのは、揚げる際にドクターフライという調理機器を使用していること。最近はこれを取り入れているお店も増えていますね。ドクターフライは電波振動で食材の水分を調整する特殊なフライマシンで、一般的なフライヤーに比べ、水分が抜けていくのを防ぐそう。そのため肉がジューシーに仕上がっており、肉汁もたっぷり。なんとまたハイテクな“原人”でしょうか!
店名を見たときは、ニンニクがガツンと効いたワイルド系の味を想像した筆者。確かに衣のガリザク食感にワイルドさを感じましたが、適度にトレンドも取り入れられ、美味しく仕上げるポイントも押さえている印象。未来から来た原人のからあげといったイメージです。
こだわりのカレーパンも販売。店先で揚げたてを堪能できます
ちなみに、こちらではからあげ以外に、カレーパンも販売しています。オーダーから約8分後に出てくる、揚げたてのカレーパンを味わえるんです。からあげとビール、またはからあげとご飯もいいですが、たまにはカレーパンと合わせてみるのもアリかもしれませんね。
●SHOP INFO
店名:からあげ原人・足立六町店
住:東京都足立区保塚町12-17
TEL:03-5856-5145
営:11:00~21:00
休:無休
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。