『から達 千葉店』の「紅生姜唐揚げ」 | 食楽web

 今年4月、東京の西武池袋線・大泉学園駅の近くにオープンした『唐揚げ専門店 から達』。オープン初日から連日長蛇の列ができ、複数のメディアにも取り上げられました。

 実を言うと、筆者もオープン直後の大行列に並んでしまった一人です。さてこの『から達』、6月には千葉店がオープンしたとの情報をゲット。大泉学園で並んでまで食べたからあげの味が忘れられず、さっそく取材してまいりました。

『から達 千葉店』。系列の肉料理店に併設されています

 京成千葉線・千葉中央駅から徒歩数分、お目当ての『から達 千葉店』は同じグループが運営する肉料理店『シュラスコ&ビアレストラン ALEGRIA chiba』に併設されています。ちなみにテイクアウトとデリバリー専門です。併設のレストランの店内でオーダーはできないのでご注意を。

気になる紅生姜のからあげの味わいは?

醤油唐揚げ、旨塩唐揚げ、紅生姜唐揚げをオーダー。こんなパッケージで提供されます

 こちらでいただいたのは「醤油唐揚げ」と「旨塩唐揚げ」(各2個・240円~)、そしてウワサの「紅生姜唐揚げ」(2個・160円~)。いずれも店舗での手作りにこだわっており、漬けダレにもしっかりと漬け込んで味付けしています。

 まずは注目の「紅生姜唐揚げ」からいただきましょう。衣に紅生姜を混ぜ込んだものです。提供しているお店はあるものの、まだまだレアなからあげ。しかし味の良さは間違いありません。一見「ドラゴンフルーツ?」と思ってしまうようなルックスで、1個が45gほどあります。使用部位はササミ。これも珍しいですよね。断面を見ると、肉の白さが映えます。衣と肉で“紅白”を演出しており、なんだかおめでたい雰囲気です。

「紅生姜唐揚げ」。割ってみるとおめでたい紅白に!

 気になる味わいはといえば、衣のバリッとした食感に、肉のしっとり感が絶妙。塩ベースのあっさりした味付けです。紅生姜の酸味が効いていますが、ひと噛みふた噛みしていくうちに、ほのかな甘みも感じられてきて、まるで柑橘系フルーツのよう。

 お酒のおつまみに買い求めていくお客さんが多い一方で、お子さんにも人気のからあげだそうです。どハマりしてリピーターになるお客さんも多いそうです。

醤油からあげと塩からあげは1個およそ60gのビッグサイズ

「醤油唐揚げ」はコクと香ばしさが全体の味わいを高めています

「醤油唐揚げ」は埼玉県川越市の醤油蔵『松本醤油』の天然醸造の醤油を使用しています。1個60gほどとかなりデカい! 近年、からあげは巨大化がトレンドですが、多くは50g強ほど。60gほどもあるからあげにはなかなか遭遇できません。

 数種類の粉をブレンドしている衣はガリッとしながらも肉にすんなりなじむ柔らかさもあります。コクがあって香ばしい醤油の風味が食欲を奮い立たせます。ご飯が進むよう、濃いめの味付けにしているのだとか。

「旨塩唐揚げ」。断面からあふれる肉汁がスゴい!

 一方、「旨塩唐揚げ」は、塩の旨みがガツンと来るかと思いきや、肉の旨みと一緒にじわじわと優しく攻めてくる印象。あっさりした味わいなので、何個でも食べられそうなからあげです。

 どちらも肉汁があふれんばかりに出てきます。旨みの溶け込んだ肉汁が唇の端からこぼれ出てしまいそうになるのを抑えつつ、食べ進めるのがからあげの醍醐味のひとつでしょうか。

 食欲の秋、珍しくてすこぶるウマい紅生姜のからあげをぜひ食べてみてください。

●SHOP INFO

店名:唐揚げ専門店 から達 千葉店

住:千葉県千葉市中央区富士見2-16-4 三社プラザ
TEL:043-301-4760
営:11:00~14:00、16:00~21:00
休:無休

●著者プロフィール

松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。