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 たまご焼きと似て非なるもの、だし巻きたまご。お箸を入れたときにあふれるお出汁、口に入れた瞬間のふわふわ感。おかずとしても、おつまみとしても大人気ですよね。

 しかし、だし巻きたまごを作るのは、なかなか難しいもの。火加減を間違えるとふわふわ感がなくなり、たまごに出汁を閉じ込めるのもコツが必要で、ちょっとでもてこずると火が通り過ぎてたまご焼き状態に……。

 そんなだし巻きたまごを、火もフライパンも使わずに簡単に作れる調理グッズが『ダイソー』から発売されました。それがこちらの「レンジで簡単 だし巻きたまご」です。

透明な容器と黄色の容器(押し型フタ)がセットになって110円(税込)

 調べてみると、実際に購入して使っている人たちからの評判も上々です。たまご焼きに比べて手間もかかり、コツもいるだし巻きたまごが、本当にレンジで簡単に作れるのでしょうか?

 だし巻きたまご好きとしては見逃せない情報でしたので、早速試してみました。

検証! 火もフライパンも使わず美味しいだし巻きたまごは作れる?

 用意するのは生たまご1個、水大さじ1杯(15cc)、顆粒だし小さじ1/3のみ。まずは透明な容器に水とたまごを入れてよく混ぜます。

 しっかり混ざったらフタはせず、そのままレンジに入れて500w40秒で加熱します。

 レンジから取り出すとこの状態……。たまごの一部がほんのり加熱されただけです。ここからちゃんとだし巻きたまごができるのか不安になってきましたが、続けます。

 次に顆粒だしを入れてよくかき混ぜ、同じくフタなどはせず、再度レンジで400w50秒加熱します。

 レンジから取り出すと、先ほどよりさらにたまごが加熱され、何倍にも膨れていました。

 たまご自体は9割ほど固まっていますが、やはり私が知っている出し巻きたまごのイメージとはまだまだかけ離れています。

 ですが、ここまできたら『ダイソー』を信じるしかありません! 最後にゆっくりと押し型フタを重ね、フラップを留めて固定しましょう。

 そのまま1分経てば、完成です。正直なところ、期待よりも不安な気持ちの方が大きいですが、ドキドキしながら中身を出してみましょう……。

本当にだし巻きたまごは完成しているのか!? ドキドキの検証結果は……

「え!?」。なんと、ちゃんとだし巻きたまごができています! 先ほどの歪な形がウソのように整い、だし巻きたまごそのもの。ほかほかの湯気にのってお出汁の香りがふわっと漂ってきます。

 切ると断面からじゅわっとお出汁がにじみ出て、口に入れるとふわっふわ。優しいお味です。レンジでチンするだけ、ほったらかしで作っただし巻きたまごと考えると、上出来です。

 しかし正直なところ、通常のだし巻きたまごと比べると、本当に若干ですが、もさもさ感があります。 

 せっかくならもっと美味しく作りたいと思い、いろいろ試してみた結果、「顆粒だしの代わりに白だし小さじ1/3~1/2を加える」とより本格派のだし巻きたまごが作れることが判明! たったこれだけで食感がより良くなり、いつも食べているだし巻きたまごと遜色ありません。

簡単だからアレンジもし放題!

 レンジでサクッと作れるので、その分、アレンジも気軽に楽しめます。今回はネギを入れてみましたが、グリーン色が入るだけでパッと明るくなり、お弁当にもぴったり。他にも明太子やツナ、湯通しした椎茸など、お好みの具材を入れると美味しいですよ。

 これがあれば、もう一品おかずが欲しい時、お弁当箱の隙間を埋めたい時に大活躍してくれそうです。料理上級者向けのだし巻きたまごがこんなに簡単に作れるなんて、ありがたい!

(撮影・文◎佐々木 舞)