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 長年、「料理はアバウトでも何とかなる」をモットーに、これまで計量カップや計量スプーンを使わずに目分量で行ってきました。最終的に美味しければいいとはいえ、別に料理上手ではなく、単にめんどくさがりなだけなのですが…。

 そんな筆者が最近、“計量”に目覚めてしまいました。というのもおうちごはんを少しでも楽しくするため、スパイスカレーに挑戦しようと思って料理本を買ったら、レシピが計量だらけ。複数のスパイスを小さじ〇杯調合したり、あるいは水を〇〇ccなどと書いていてあります。

 これをいつもどおりアバウトにやってみたところ、なんか味がイマイチなうえに激辛になってしまい、大失敗。そこでやむなく100均に走って計量グッズを調達、使ってみたらグッと美味しくできたうえに、計ること自体が楽しくなってきたんです。

右から時計回りに、「上から計れるメジャーカップ」110円、「ミニ計量カップ」110円、「ちっちゃな計量カップ」110円、「ワンハンドスパイスミル」550円

 それがダイソーのキッチン用品コーナーで見つけた3つの計量カップ。すべて大きさが違い、超少量サイズ、少量サイズ、一般サイズまでの3サイズ。ダイソーなので、もちろん3つ買っても330円。ドーンと大人買いです。ついでにそばにあった「ワンハンドミル」(これは550円とかなりお高めでしたが)まで購入。

 ということで、これらのグッズがいかに優秀だったか、ご紹介していきましょう。

大小さまざまな用途の計量カップはここがスゴい!

左から「ちっちゃな計量カップ」、「ミニ計量カップ」、「上から計れるメジャーカップ」

 まずは「ちっちゃな計量カップ」です。これはコーヒーミルクポットのような超ミニチュアサイズ。小さじ1/2から大さじ1までを計ることができます。

大さじ小さじがいらない!「ちっちゃな計量カップ」

「ちっちゃな計量カップ」

 たとえばスパイスカレーの要であるミックススパイスを調合するとき、クミンパウダー小さじ1,ターメリックパウダー小さじ1、コリアンダーパウダー…と合わせていくのですが、筆者はこの計量カップに重ねて入れていきます。

大さじ小さじが不要。ここに入れていくだけ

 つまり小さじや大さじ程度の調味料ならすべてこのカップの中で調合できるわけです。「計量スプーンでいいじゃないか」という声も聞こえてきそうですが、スプーンをいちいち洗うのも面倒だし、何より色とりどりのスパイスがこの小さいカップに層になって入っていく。これが楽しいんです。

 もちろん、このサイズだとコーヒーミルクポットとしても、シロップポットとしても使えます。

液状のものを計るなら「ミニ計量カップ」が最適

「ミニ計量カップ」

 続いて「ミニ計量カップ」です。これは先ほどの「ちっちゃな計量カップ」よりは少し大きめですが、通常の計量カップよりは小さくて、大さじ1~3杯、小さじ1~6杯の少量を計ることができます。

 これも計量スプーンを使わずに、カップのなかで調味料を合わせることができるし、何より高額商品と同じような“上から見える目盛り”が超便利なのです。すなわち、横から量を見る必要がなく俯瞰で見えるんです。

たとえば醤油小さじ3、大さじ1を上から注ぐだけで計れます

 さらに長所を言うならば、形状も入れた調味料を他の鍋やフライパンに注ぎやすくて◎。だから液状のものを合わせるのに最適。たとえばドレッシング。オイルや醤油、塩、胡椒などをすべて合わせ、そのまま食卓に出しても割とオシャレに見えます。

「上から計れるメジャーカップ」

 最後は一番大きいメジャーカップです。その名前のごとく、こちらも“上から計れる”ので超便利。「ミニ計量カップ」もそうでしたが、一般的な計量カップの場合、視線を計量線の位置に並行になるようにするため、ちょっとしゃがんだり、カップ自体を持ち上げたりして、「少ないな」とか「多すぎた」とか、増やしたり減らしたりするなど、その微調整作業が煩わしいですよね。

 しかし、この「上から計れるメジャーカップ」は卓上に置いたままで、上から水などの液体を注ぎながら計ることができるので、一発でピタッと計測できるわけです。

液体が500ccまで計れます

 さらに、この計量カップは先端の注ぎ口が細い構造なので、鍋に注ぐ際も繊細に回し注ぐことができます。加熱しながら液体を注ぐホワイトソースやデミグラスソース作りにも重宝しますよ。

 というわけで、この3つの計量カップが我が家に来てからというもの、料理が格段に楽しくなり、味もレベルアップした気がします。いまさら何言ってんだ、という感じですが、やっぱり“計る”って大事なことなんですね…。

 さて、最後に「ワンハンドスパイスミル」(550円)についてもぜひ紹介したいと思います。

おしゃれなスパイスミルが大活躍

粒胡椒を入れたワンハンドミル

 最近のダイソーは110円商品ばかりではなく、ちょっとお高めの商品も置いてあります。

 この「ワンハンドスパイスミル」も550円もします。「ダイソーなのに高い、高すぎる!」と思いましたが、よく見るとステンレス製でオシャレな雑貨ショップで売っているようなスタイリッリュな外観。

 思い切って買ってみたら大正解。すっかり愛用品となりました。家ではもちろん、カバンに入れて携帯もしています。何がいいのかというと、いつでもどこでも使えること。たとえば、ここにちょっといい粒胡椒を入れておくとします。

 出先でお弁当を買ったときなど、料理をちょっと自分好みの味にしたいなと思ったら、ワンプッシュ。するとパウダー状になった胡椒がパラパラと降り落ちて、格段に香り高くなるわけです。この際、プッシュ音が静かなので、周囲に気づかれないのがイイ。ガリガリなどと音がしたら恥ずかしいですし…。

最強に香り高いと言われる四川省の花椒の粒を入れています

 ちなみに筆者の場合は、粒コショウではなく、粒山椒を入れています。擦りたての山椒の香りは最高。お弁当やラーメン、麻婆豆腐、さらにスパイスカレーにもプッシュプッシュ。瞬時に香り高くなり、豊かな食事になる感じにどハマリ中。

 というわけで、最近、筆者が愛用している調味料グッズをご紹介しました。みなさんも気になる商品があればぜひダイソーで探してみてください。

(撮影・文◎土原亜子)