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『麺に光を 別邸』。どこか上品な邸宅を感じさせるようなネーミングでお店を構えるのは、大阪・ミナミの一等地にあるラーメン店。心斎橋に1号店があり、ここ別邸は2号店として、浪速区難波の大通り沿いに7月22日にオープンしました。

 瓦屋根と長屋のような木造の造りがラーメン屋とは思えない雰囲気。外観からして、清潔感漂うこだわり抜いた空間を感じさせます。

 オープン10分前。すでに3名の方が並んでいたので、先に食券を買って列に並びました。シンプルな垂れ幕がかかり、関西でいうところの「シュッとしている」文字に趣向を凝らしたデザインが個人的には好感度大! いざ、入店してみましょう。

カウンターは10席ほど

 中は広々としていて、L字のカウンター席と2つのテーブル席がありました。期待通り、上品で清潔感のある店内はとても気持ちいい。これなら、女性一人でも気負いすることなく入店できますね。

 店内にある食券機で購入したのは、看板商品の「醤油の光」。なにやら最高級地鶏や最高級醤油を使用しているのだとか。お品書きには、それぞれの麺についてのこだわりがびっしり書かれています。ラーメンが出てくるまでこのお品書きを読みながら、さらに期待値が高くなっていく筆者です。

極上の黄金スープにひれ伏す! 看板商品の「醤油の光」

「醤油の光」930円(税込)

 運ばれてきた瞬間、感じたのは「美しい!」。深みのあるスープの中に、きれいに横たわる麺と鮮やかなむね肉、チャーシューたち。醤油のキャンバスに映える具材が美しく光っています。

 まずはスープから。醤油ベースとは知りながらも、あっさりとしたコクと、まろやかな口当たりがクセになりそうな味わい。色だけ見ると醤油ならではの濃い味を想像していましたが、醤油独特の濃さはありません。使用している最高級地鶏の「奥久慈しゃも」や「京鴨」、「丸鶏」などの出汁が存分に効いていて、旨みが際立っています。

 オーナー曰く、「ラーメンのことは基礎だけ知り合いに教えてもらい、あとは独自で味を作っていった」とのこと。試行錯誤を重ね、出来上がるまでに半年かかったという一杯。今でも年間300色はラーメンを食べ、日々探究心を忘れず精進しているそうです。

 麺はそば麺を使用しているそうで、スープに負けないコシと弾力があり、麺の味もしっかり感じることができます。柔らかさ抜群のむね肉、アクセントになっているゆずと三つ葉を麺とともに食べると、これまた味が変わって美味しい! 

 薄くスライスした肩ロースのチャーシューも柔らかく、麺の太さとのバランスが抜群です。チャーシューの下からは刻んだ白ねぎとメンマが顔をのぞかせ、バラエティ豊かな具材とのコンビネーションを楽しませてもらいました。

 最後まで飲み干せるほどのスープで仕上がったラーメン、ここにあり! 丹精込めて作り上げた、オーナーの技が「光る」一杯です。

(撮影・文◎道面 梓)

●SHOP DATA

麺に光を 別邸

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