栃木の“有名駅そば”をおうちで再現! 『東京なまめん なかざわ製麺』で買うべき「おすすめ品」4選
食楽web
筆者の実家は転勤族で福島県に住んでいたことがあります。近所には評判の製麺所があり、そこの「ひもかわうどん」が特に美味しくて、麺は麺屋で買うのが当たり前と育ちました。しかしながら、意外と麺屋というのは少ないもの……。
しかし、大塚駅のほど近くに『東京なまめん なかざわ製麺』という製麺直売所ができたというではありませんか! 「あの体験が再びできるかもしれない」と期待に胸を膨らませ、足を運んでみました。
代表取締役の中澤健太さん
以前はブティックだったという店舗には大きなショーケースが並び、ラーメンやそば、パスタなどおよそ40種類以上もの製麺がずらりと揃っています。代表の中澤健太さん曰く、カフェ店員のような清潔感のあるユニフォームもあってか、パティスリーと間違えて来店する人も少なくないそうです。
『中沢製麺』は昭和29年に創業した栃木県にある製麺会社で、「麺を自分で選ぶ楽しみ、そして家で美味しい麺を食べる楽しみを提供したい」という考えのもと東京へ進出。それぞれの麺は1人前ずつ袋分けされているので、個食にも対応しています。
麺は40種類以上、ラーメンスープは25種類も勢揃い!
すべて自社工場にて製造された製麺で、それぞれに対応するラーメンスープはなんと25種類。パスタソースや栃木県のご当地ソース「ミツハソース」、薬味なども充実しています。
実は、駅そばファンには知られた存在のJR宇都宮線小山駅上りホームにある駅そば『きそば』も運営しています。そのため『東京なまめん なかざわ製麺』では、『きそば』の「ゆでそば」(120円)、「そばのつゆ」(170円)、七味各種、実際に店舗で使われている「丼」まですべて購入できます。さらにトッピングに欠かせない「岩下の新生姜」もあり、噂を聞きつけた駅そばファンも来店しているのだそう。
接客は対面式で、客の好みやその日の気分などからおすすめの麺をチョイスしてもらえます。人気があるのは、ツルッと喉ごしが良くスープがしっかり絡む「昔ながらの細縮れ中華麺」(150円)、長時間蒸かすことにより弾力が増し、麺の色も茶色く輝く「二度ぶかし焼きそば麺」(160円)などで、興味をそそられる麺ばかり。
リピーターと思しき人は「この前のひもかわうどん、美味しかったよね。今日はどうする?」と、楽しそうにショーケースをのぞいていました。よし、それも買おうと心の中で呟きつつ、次に目に入ったのが「餃子の皮」。
市販の餃子の皮はおよそ厚さ0.7mmくらいですが、『なかざわ製麺』の「餃子の皮」(280円)はなんと1.2mm。左隣の「かなり分厚い餃子の皮」は厚さ1.7mmで、イメージとしては、千葉県野田市に本店のある『ホワイト餃子』さながらの厚みなのだとか。今回はこの「餃子の皮」の方もゲットしました!
常連客がこぞって買う「おすすめ品」4選を味わってみた!
まずは「きそば」。ねぎと新生姜、実際に提供されているものと同じ七味をかけていただきます。つゆは、懐かしさを感じるしょうゆのきいた濃いめの味! 麺もつるつるで、駅そばらしい麺の柔らかさもたまりません。新生姜のキリッとした辛さで、体の内側からほっこり温まりました。
次の日の昼ごはんは、「なかざわ製麺」オリジナルの「醤油ラーメンスープ」(140円)で作るラーメンで決まり。チャーシューと味付メンマも一緒に購入してきました。
スープの素を準備していたら、あまり黒さに驚愕!! これは結構しょっぱいのかしら? と恐る恐る飲んでみると、あら不思議。見た目ほどに塩辛くないどころか、豚の旨みがたっぷりきいていて、コクがありつつも後味はさっぱり。「これ、お店級の味やん!」と突っ込まざるをえないほどの高クオリティーです。
厚めの皮でカリカリ、もちもち餃子が完成!
同日の夜ご飯には、餃子を用意。聞いていたとおりの厚さがあり、皮が丈夫なので肉餡をたくさん包め込めるし、焼いた時も表面がカリッとなりやすく、破れにくいというメリットが満載でした。
香ばしく焼けた部分はカリカリで、蒸された部分はもっちもち!! 中の肉汁をぎゅっと閉じ込めてくれるので、いつも作る餃子よりも数段ジューシーに仕上がりました。
最後に、お客さんの会話を盗み聞きした「ひもかわうどん」を翌日の朝食に。光沢のあるつややかな麺は、ほどよい弾力と喉ごしの良さで、起き抜けの胃袋にも優しい一品でした。
次はどの麺を買おうか、今から楽しみが止まりません! 駅近なので、ぜひ足を運んでみてください。
(撮影・文◎亀井亜衣子)
●DATA
東京なまめん なかざわ製麺
住:東京都豊島区南大塚2-41-7 1F
営:10:00~20:00(日曜のみ18:00閉店)
休:なし
https://nakazawa-seimen.com/