ポストコロナ見据え…変わる宮島口 広島
秋の行楽シーズンを前に緊急事態宣言で観光地・宮島は大打撃を受けていますがポストコロナを見据え動き始めています。
(香川岳志記者リポート)
「宮島への玄関口の近くに見える新しい建物。非常に大きくて目立ちます」
こちらは広島電鉄・宮島口駅の新しい駅舎です。
付近の交通渋滞の解消などのため駅舎を海側へ移転させることにしたものです。
工事は4割程度まで進み幅40m長さ50mに渡る大きな屋根の姿がようやくみえてきました。
完成予定は来年6月末。電車のホームが6本になるなど今の倍の規模となります。
(広島電鉄電車企画課松田瑞生さん)
「観光客の皆さま、近隣のお客さまに愛されるような駅になるようがんばっていきたい」
宮島を訪れる観光客は2019年まで年間400万人を超え順調に増加していました。
ところが、新型コロナの感染拡大で去年、大きく落ち込み今年は過去最少ペースとなっています。
宮島口の商店街では観光客激減に危機感を募らせています。
(宮島口商店街上野純一会長)
「観光という面からすればテレビでもよく言われるが災害と捉えるしかない」
商店街の上野会長が経営している宮島口の名物「あなごめし」の老舗も例外ではありません。
コロナ禍で売り上げは従来の半分以下。そんな状況だからこそ宮島口の玄関が新しく整備されることに期待は高まっています。
(宮島口商店街上野会長)
「今度の駅舎は電車が入ってくるところが目の前に見えてくる。それが大きな売りですし観光の名物になっていく。
新しい宮島口の景色になるように大きな期待をしております」