ジェジュンが赤裸々に語った自身やグループへの思い、ファンとは「いつか飲み会がしたい」
アジアを中心に活躍するアーティストとなったジェジュンの生い立ちから、デビューを夢見て苦労した少年時代。そして、多くの人に笑顔と感動を届けてくれる存在となった現在までの半生をたどったドキュメンタリー映画『ジェジュン:オン・ザ・ロード』が公開される。
自宅で、ハンドルを握る車内で、お気に入りの草原で自身について赤裸々に語る姿に「みなさんの前で裸になった気分」と恥ずかしそうな表情を見せる彼にリモートインタビュー。製作秘話やいま会いたい人について語ってくれました。
丸裸になった気分で、恥ずかしい
家族、友人、先生。ジェジュンの人生に
欠かせない人たちが出演
歌手になりたいという夢を持つ中学生の僕の心に寄り添ってくれた担任の先生と久々にお会いしたとき、年を重ねたお顔を見て胸が熱くなりました。ウルッとくるものがありましたね。
あと、ビックリしたのがグンちゃん。僕、本当に知らなかったので。グンちゃんのインタビューシーンを見た瞬間に驚きました。去年の夏、撮影に参加してくれたらしいんですけど、ついこの前のゴハン会までまったく話してくれなかった。それまでも、ずっと連絡を取り合ってきているのに。グンちゃんって意外と口が堅いんですね(笑)。
まだ、できあがった映画を見てくれていないんじゃないかな。僕もまだ最終版を見ていないから。正直、見ないでほしいです(笑)。丸裸になった気分で、恥ずかしいから。僕自身も一度見たら、それ以上は恥ずかしくて繰り返し見ることができない気がしています。
監督は『私の頭の中の消しゴム』のイ・ジェハン
韓国映画『私の頭の中の消しゴム』は僕に曲作りのインスピレーションをくれる作品です。以前、作詞した『Heaven』という曲は、まさにそう。映画をヒントに作りました。その『私の頭の中の消しゴム』のメガホンを取られたイ・ジェハン監督とは、今回の映画でご一緒する前からの友人です。飲み会の席で会うことが多かったですね。お酒の力を借りてじゃないですが、飲み会の場だと深い話をすることがあるじゃないですか。だから、監督とは結構深い話をしてきたと思っていたんです。
でも、撮影をして驚きました。今が100だとしたら、20くらいしかお互いのことを知らなかったことがわかって(笑)。監督は、すごく自然な会話の流れをつくる能力のある方だと改めて思いましたね。
18年間アーティスト活動を続けていますが、これまでマスコミの方に聞かれたことがないことを監督から質問されたりしましたし、今まで口にしたことがないことを結構話していると思うので、作品をご覧になってビックリされるファンの方も多いと思います。
ありのままの自分になれる「特別な場所」
印象に残っているシーン
撮影で印象に残っているシーンは、いっぱいありすぎて(笑)。編集される前の映像を見たことがあるんですが、上映時間(113分)の10倍以上の長さがあったと思います。グループで活動していたときのメンバーのこと、産んでくれた両親と育ててくれた両親のこと。それぞれ頑張って生きていらっしゃるみなさんに対して映画で僕の思いや考えを語っていいのだろうかと思うこともありましたが、正直に話してしまいました(笑)。
まだ、どの部分がカットされているかわからないのですが、僕が編集されて残念だなと思うシーンは、これからご覧になってくれるみなさんも同じように感じる内容かもしれないですよね。それが、本当に申し訳ない。僕自身も残念なので、いつか監督からデータをいただいて10年後ぐらいにまた見返してみたいです。
そうしたら、当時は子どもだったなと思うかもしれませんね。同じ質問に、そのときの自分がどう答えるかも気になります。みなさんにお見せできるかは、どうでしょうね(笑)。
魂が解放される
特別な場所を初披露
ポスターにも使われている草原は、裸の自分になれる場所です。まわりを気にせず、自分の魂を解放できるような、すごく自由を感じるところ。まわりは工場地帯で、唯一、自然がそのまま残っているんです。自分だけが知っている特別な場所を友達に自慢したいという素直な気持ちで監督を連れていきました。すごくきれいな映像に仕上がっていて、よかった。草原の近くに恐竜博物館があるんです。正直に言えば、そんなに恐竜に興味はないのですが、トイレをお借りするために博物館に行くことがあります(笑)。
映画の主題歌『We're』を
韓国語と日本語バージョンで制作
映画のオリジナル・サウンドトラックをリリースしましょうという話になってから作業を始めた曲が、主題歌の『We're』です(映画本編で韓国語バージョンが、予告編映像で日本語バージョンが流れる)。劇中、監督からどうやって曲作りをしているのか聞かれたときにキーボードを触っているシーンが出てくると思うのですが、そこで弾いていたコードを使って作りました。
そのあと、映画の撮影中に僕が感じたことを思い出しながら歌詞を書いて。寂しいときも悲しいときもたくさんあるけれど、友達や応援してくれるファンのみなさん、そして家族。そういう大切な存在がいるから、僕は大丈夫だっていう感情を込めた歌詞です。日本語の曲を作るという約束をしたのがつい最近で、その約束を守れて、“オレ、よくやった!”と思っているところなんです(笑)。コロナが落ち着いたらというか、いつか実現したいと以前から頭の中にあるのが、ファンのみなさんとの飲み会。軽くつまみを食べながら飲んで、みなさんと会話する時間がつくれたらいいなとずっと思っています。
よくデートする相手は
アーティスト、ジェジュンの大切な一部。
グループ活動について語る
忠清南道・公州市からソウルへ出てきた少年にとって、当時はデビューすることが最後の夢でした。その夢を叶えてくれたグループは、僕の人生の大切な一部です。それぞれに置かれている環境も違うのでなかなか会えませんが、共通の友達がいたりするので近況は知っていますよ。
「愛してる」と同じくらい
苦手な「会いたいよ」
僕にとって男友達に言う「会いたいよ」は、女性への「愛してる」と同じくらいハードルの高い言葉。なかなか言える人がいないのですが、日本に何人かいます。山下(智久)くんやKis-My-Ft2の北山(宏光)くん。城田(優)くんは、いつでもつながっている感じのする友人なので、改めて「会いたいよ」と言わなくてもいつでも会える感覚の人です(笑)。北山くんは、僕が東京でひとり飲みしているときとか、買い物に行こうと思ったときに連絡をすると駆けつけてくれるんですよ。結構、ふたりでデートすることが多いですね。ひとりで寂しいなと思ったときに会いたくなるのが北山くんです。
“サランハンダ(愛してる)”が苦手
(劇中、恋愛観とともに「愛してる」という言葉を付き合った人に使ったことがないと語っている)「愛してる」とか、「大好きだよ」って口にするのが苦手で。お母さんとファンのみなさんにしか言えないです。“サランハンダ”とか“サランヘヨ”よりも“愛してる”のほうが少しだけ口にしやすいかな(テレ笑)。昔は、相手に聞かれてもごまかしていましたね。今なら言える気がします! 日本にいる(愛猫の)ネネとココに(笑)。直接、伝えられたら本当にいいなと思います。実は、今度ファンクラブのみなさんに向けたメッセージ動画を撮るんです。“愛してる”と言うときにちょっと恥ずかしくなっちゃうかもしれない(笑)。
いつも応援してくれるみなさんへ
直接お会いしてご挨拶ができないことが、すごく残念です。今回のドキュメンタリー映画、本人としては恥ずかしくなる内容ですが、監督のおかげできれいな映像になっているので、ぜひご覧になっていただきたいです。この大変な時期に遠くから声援を送ってくださるたくさんの方々がいると聞いていますので、また大きい希望と夢をもって、よい活動や結果で幸せな時間を共有したいなと思います。もう少し待っていてください。
映画『ジェジュン:オン・ザ・ロード』
7月2日 ユナイテッド・シネマ豊洲、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
配給:ローソンエンタテインメント
(C)STORY WORKS
ヘア/Park ok jae
スタイリスト/Cha oh reum