チエさんの豆ごはん

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入社25年(つまり四半世紀)以上のベテラン料理編集者3人が「うちごはん」について気ままに、赤裸々に語るリレー連載。個人的好み全開のオリジナルレシピのおまけつき。


vol.26

入社27年目 計量が苦手な山田の場合
『マヨちくパリパリ揚げ』

 

ここのところぐぐっとあったかくなってきましたね。この原稿を書いている時点で桜は満開。本当は桜の花を愛でながら、冷えたビールをくいっと飲みたいところですが、なかなかそうもいきません。ならば、おいしく、楽しく、うち飲みしようと、パパっと作ったつまみがこちら。「マヨちくパリパリ揚げ」です。

実は最近、シュウマイの皮で何かを包んで揚げることが、密かなマイブーム。にんにく、マッシュしたじゃがいも、チーズ、かにかま、バナナなど……。思いつくままにいろいろなものを揚げ、「これはいけるな〜」とか「これは正直今ひとつ」なんてことを一人つぶやきながら、日々の晩酌のお供にしているんですけれど、私としたことが、いまだ「ちくわ」を揚げていないことにハタと気づいて驚愕! これはいかん(なにがいかんのか・汗)と、さっそく昼ビールのつまみに試してみたというわけ。

ちくわだけでもおいしいだろうけど、食感がパサパサするかもと思い、輪切りにしたちくわの穴にマヨネーズを絞り、シュウマイの皮で包んで揚げることに……。まーこれが簡単でうまい。ちくわの塩けとマヨネーズのこく、皮の香ばしさのトリプル攻撃で、ビールがすすむこと、すすむこと! ちなみに、お酒を飲まないわが家のもう一人は、ちくわ天のイメージなのか、ランチに作った肉うどんにかるくひたして食べ、「これ、うまいな」と静かにつぶやいておりました(笑)。かけた手間以上に、手が込んで見える(?)思いつきつまみ。「これはいけるな〜」部門入選で、リピ確定としたいと思います(笑)。

 

シュールな絵柄で恐縮ですが、皮にちくわをのせて、マヨネーズを絞り出した状態がこちら。ほんのちょっとマヨネーズをプラスするだけで格段に味に深みが出ます。


わが家で、この手の揚げものを作るときに活躍しているのが、直径16cmくらいの両手鍋。中華鍋のような形をしていて、フライパンよりも深さがあるので、油が少量ですむし、後片づけがラクチンなんです。

オレぺの中の人のうちごはんレシピ

『マヨちくパリパリ揚げ』


材料(10個分)ちくわ(幅1cmよりちょっと薄いくらいの輪切り) 10切れシュウマイの皮 10枚マヨネーズ 揚げ油※基本的な材料は上記の4つ。粉チーズに粗びき黒こしょうを合わせたものを添たり、パセリを飾ったりしたのは、見栄えを考えての演出です(笑)。チーズ&こしょうをつけてももちろんおいしいですけど、何もつけなくても美味!
作り方

1.シュウマイの皮を角が手前にくるように置く。ちくわ1切れを真ん中よりもやや上にのせて、ちくわの穴にマヨネーズを絞り出す。皮の向こう側の端に水を塗り、手前の皮を重ねて三角形になるように包む。両端を内側に折りたたみ、かるく押さえて形を整える。残りも同じように包む。
⇒今回は小さめのちくわ1本を切り分けたら、10切れになりましたけど、12切れになったら皮を増やせばいいし、このあたりは臨機応変に。あんまりちくわが厚いと、包みにくくなるので、そこだけ注意してください。

2.揚げ油を中温(170〜180℃)に熱して1をそっと入れ、上下を返しながら、皮がカリッとするまで揚げる。器に盛って、揚げたてをどうぞ。
⇒揚げたてをどうぞってすすめときながらなんですが、マヨネーズがかなり熱くなっているので、やけどには気をつけて……。熱いのが苦手なかたは、ひと呼吸おいたほうが安心かもしれません(汗)。

Editor No.01 山田かおり(通称・山先輩)大学卒業後、1994年にオレンジページに入社。料理にも編集にもまるで興味がなかったのに、オレンジページ編集部に配属。料理編集者の道を歩み始める。以来ずーっと料理企画を担当。料理編集者でありながら、計量と甘いものが苦手という変わりだね。プライベートではプロレスと酒をこよなく愛し、夫と愛猫1匹、リクガメ夫妻と暮らす。

山田のうちごはんレシピ、
こちらにもあります。

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