Photographer:Tom de Rooij Vakfotografie, Moordrecht, the Netherlands.

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 最近インテリアに凝ってるんだよね〜、なんていうアナタ。今オランダではとってもセクシーな家具が流行っているって、ご存じですか?

 その家具というのは、オランダ在住の芸術家、マリオ・フィリポーナ(Mario Philippona)さんが制作した「女体家具(Sexy furniture)」のこと。12年前に趣味で彫刻を始めたという彼は、自然界の素晴らしさや女性に対しての情熱を強く感じるようになり、いつしか生々しい女性の裸を模した家具を造るようになったのだという。

 目指すのは自然と人間の融合。彼にとって女性を模した家具を造ることは、他の何よりも創作意欲をかき立てられるのだという。ところで、女体家具ってどんな物があるんですか??

 「例えば、完璧な丸みをおびた胸を持つモデルさんからヒントを得て造ったのが『Booby case』。女性の胸をかたどった、幅が1メートルほどの戸棚です。また、代表作のひとつである『Trio』は、3人の女性の下半身がテーブルの脚となります」(同)

 よく見ると体の細部まで忠実に彫られているようなんですが・・・。これはどうやって造っているんですか?
 
 「まず作品のスケッチを描いて粘土で模型を作り、実際にモデルさんにポーズをとってもらうんです。そしてあらゆる角度から撮影をした後、石膏で実寸の型をとり、制作にかかります。作品によって完成に要する時間は異なりますが、『Booby case』には180時間、『Trio』には250時間ほどかかりますよ」(同)

 家具を買うことができるのは美術館での展示期間のみ。Eメールでも直接問い合わせることが可能だということですが、これってR指定とかあったりするんでしょうか?

 「購入にあたっての年齢制限はありませんが、小さな子供がいる人からの依頼やオーダーメイドで希望があれば、女性器などあまり細部まで表現しないようにすることもあります」(同)

 ちなみに1番人気は「Box on Heels」という、ヒール靴を履いた足首以下の部分が脚になるローテーブル。セクシーさはいまひとつだが、どんな家にでもマッチするのが高評価のポイントだそう。エロティックな生活をお望みの方、早速ひとついかがですか・・・?(清川睦子/verb)

■関連リンク
Mario Philippona Design - 文中で紹介したマリオ・フィリポーナ(Mario Philippona)さんのWebサイト