新型コロナウイルス感染拡大の影響で需要が減少した

 CHOCOLATERIE DE L’OPERA JAPON(株)(TDB企業コード:971025793、資本金4560万円、神奈川県横浜市西区戸部町7-240、代表ニコラ・デ・ロワジー氏)は、3月24日に横浜地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は小池翼弁護士(神奈川県横浜市中区日本大通11、横浜綜合法律事務所、電話045-671-9521)。債権届け出期間は4月26日までで、財産状況報告集会期日は7月21日午前11時10分。

 当社は、2018年(平成30年)10月に、フランスCHOCOLATERIE DE L’OPERAの日本支社として設立された。当社は同社が製造するチョコレート類の日本での輸入販売を手がけ、国内卸商社を通じて販売されていた。同社が手がけるチョコレートは、フランスを中心に約28ヵ国で展開され、一流シェフや職人などプロユーザー向けで相応の認知度を得て、5つ星ホテルなどでも採用されていた。近年では、世界で唯一の焙煎方法「セカンシア」を開発し、多種多様なアロマのクーベルチョコレートを販売するなど、原料と製法にこだわった商品で独自性を発揮していた。

 しかし、市場が限定的であったため設立当初より売上が伸び悩んでいたうえ、新型コロナウイルス感染拡大の影響からエンドユーザーの需要もさらに減退した。そのため、当社が有する輸入販売に関する権利を別会社に移したうえで、当社は2020年10月に事業を停止し、今回の措置となった。

 負債は債権者約2名に対し約6000万円。