昨年9月に事業を停止、自己破産申請の準備に入っていた

 2020年9月29日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入っていた日本ベターリビング(株)(TDB企業コード:400108865、資本金9000万円、登記面=愛知県名古屋市南区元柴田東町4-20、代表小川信行氏、従業員60名)は、3月25日に名古屋地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は伊藤義豊弁護士(愛知県名古屋市中区丸の内3-15-20、伊藤義豊法律事務所、電話052-972-6767)。債権届け出期間は4月26日までで、財産状況報告集会期日は9月15日午後3時。

 当社は、1967年(昭和42年)1月創業、同年7月法人改組した室内装飾繊維品卸業者。カーペットやラグを主力商品に、そのほかロールスクリーンや間仕切り、各種窓商材などを取り扱っていた。高級品を主体にした高級感を全面に打ち出す一方で、カーペットやラグなどの敷物類を中心に、自社で企画したOEMで製造する自社ブランド品「ビ・アイフル」「ビコール」のプライベートブランドも有していた。内装工事業者や量販店向けを主力に、国内8カ所に営業拠点を設けて全国を営業エリアとして、近時ピークとなる2018年3月期には年売上高約60億5500万円を計上していた。

 しかし、従来から薄利の展開となっていたところ、同業他社との競合激化もあって業況は悪化し、2020年3月期の年売上高は約52億円にダウン。赤字計上を余儀なくされていたなか、業況改善の見込みも立たなくなったことから事業継続を断念。一部事業を他社に譲渡した上で、今回の措置となった。

 負債は約31億4400万円。