(株)マガジンランド(TDB企業コード:984111861、資本金1700万円、東京都千代田区九段南3-4-5、代表伊藤英俊氏)は、1月4日に事業を停止し、債務整理を伊藤博弁護士(東京都千代田区九段北4-1-5、弁護士法人フェニックス、電話03-5216-3131)ほか2名に一任した。

 当社は1987年(昭和62年)4月に設立された出版社。趣味・実用・健康・スポーツなど幅広い分野の書籍発刊を手がけ、特に手芸・クラフト関連を強みとして年間20冊ほどの新刊書籍を出版していた。近年は『WOOL STITCH』や『新装版 書いて覚える楽しいフォニックス』の販売が好調であったほか、別会社から事業譲受した出版物を隔月で発行するなど、2017年9月期には年売上高約3億2800万円を計上していた。

 しかし、2018年には従前主力であった『歌の手帖』『うさぎと暮らす』の事業を別会社に譲渡したことや、新刊発行部数も減少したことで売り上げがダウン。2019年9月期の年売上高は約8900万円にまで減少していた。加えて、新型コロナウイルス感染拡大の影響で売り上げの落ち込みに歯止めがかからないなか、抱えていた訴訟の請求額が多額に及ぶことが2020年12月に確定。資金繰りがさらに悪化することが想定されたため、事業継続は困難と判断し、今回の事態となった。
 
 負債は2019年9月末時点で約1億1800万円。