エイバルの元日本代表MF乾貴士【写真:Getty Images】

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エイバルの日本におけるマーケティング面を「フォーブス」誌が特集

 アメリカの経済誌「フォーブス」が、2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)で日本のベスト16進出に貢献した元日本代表MF乾貴士に注目。

 スペインのバスク地方ギプスコアに本拠を置く地方クラブであるエイバルを、「日本でレアル・マドリードとバルセロナに次いで有名なクラブにした選手」と紹介している。

 乾は2015年夏にフランクフルトからエイバルへ完全移籍。念願だったスペイン行きを実現させた。在籍3年間でリーグ戦89試合11得点を記録し、2018-19シーズンはベティスとアラベスでプレー。昨季開幕前に17-18シーズン以来の古巣復帰を果たした。

 1940年創設のエイバルは、長い間下部リーグに属していたが、2013-14シーズンに2部優勝を果たして昇格。それ以降、トップリーグで戦い続けている。日本では無名のクラブだったが、乾の加入をきっかけに認知されるようになった。

 記事では、乾のおかげで日本人のエイバルへの関心が「爆発的に高まった」と記述。「2018年7月に彼がレアル・ベティスへ移籍したことで関心度が低くなったが、(昨季の)復帰を機に、日本でのエイバルのステータスはレアル・マドリードとバルセロナに次ぐ有名クラブとなった」と綴っている。

 また、エイバルのCEOを務めるジョン・アンデル氏のコメントも紹介。同氏は乾について、「クラブで最もツイッターのフォロワーが多い選手。彼は日本で絶大な人気がある」と語っており、日本でサポーターグループができ、8164人収容とリーガ・エスパニョーラでは2番目に小さい本拠地イプルア・スタジアムにもかかわらず日本人サポーターが応援に駆けつけるなど、同選手の加入がエイバルの日本におけるマーケティングバリューに大きな影響を与えたようだ。

 リーガの2大名門クラブであるレアルとバルセロナの次に日本で有名とは少し大袈裟なような気もするが、乾がエイバルの認知度アップに一役も二役も買っていることは間違いないだろう。(Football ZONE web編集部)